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＊第十五話＊　二人だけの約束。

『明日、昼休みに会長室に来い。』

ついに来ちゃった…。

昨日どれだけ不安だったか。夜寝れなかった。
おかげで今日の授業全然理解出来なかったし…。

会長室の前で大きく深呼吸してノックする。
手は震えていた。


「入れ。」
「…失礼します。」


会長室は物があまりなく、スッキリと片付いていた。
置いてある物といえば机と椅子、大きな棚一つ。殺風景な部屋。
会長はその椅子に座ってこちらを見ていた。

私は家の事情から何から何まで正直に話した。
その間会長は静かに聞いてくれた。そして


「そうか…、大変だったな。」


と、言った。


「あの…私はどうなるのですか…？」
「そうだな…、まず先生方に報告しなくちゃならない。」

やっぱり、退学…？
それだけはまずいよ…!!



「黙っといてやろうか？」



「え…？」




何ですって…？