コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 嘘からはじまる恋 ( No.7 )
日時: 2011/02/10 17:29
名前: 蒼依 (ID: 9ihy0/Vy)


*第二話 部活。*

朝からどんよりしたまま登校した私は、靴箱の前でさらにどんよりした。
一通の手紙が入っていたのだ。シンプルな封筒の封を切る。


「中学の頃から好きでした。付き合って下さい。」


またか…。もう嫌なのよね…。

私は最後のこの文だけ読んで、ぐしゃぐしゃに丸めて捨てた。


自慢ではないが、中学の頃はモテ期だったのか よく告られた。
正直付き合う気はないし、中には罰ゲームで告ったり、嘘の告白とかもあったから
嫌で嫌でたまらなかった。その時は勉強の方が楽しかったしなぁ…。

高校生になった今、誰かと付き合ってみてもいいかなー?なんて思う事もあるけれど
よく知らない相手なんて絶対嫌だし。はぁ……。


とりあえず、ローファーを脱いで上履きに履き替えた。

「…ん?」

今…、何か視線を感じたような気がした。

振り返ってみたけど誰もいない。気のせいだろうか?





「クラスごとに並んで下さーい。」

広い体育館に一年生が集められている。
当然私もここにいるのだが、朝の事が気になって仕方がない。

あれはホントに気のせいだった?もしかしたら手紙を書いた本人…?
だとしたら凄いとこ見られちゃったなぁ…。

「みーやび!」

どうしよう…、誰が書いたか確認してない…。

「みやびったら!!」
「おおぅっ?!」

突然肩を叩かれて我に返った私の目の前にいたのは、親友の「なつみ」だった。


「ちょっと、久々の再会だというのに何が『おおぅっ?!』よ!!」
「ゴメン、ゴメン;」


なつみとは中学の頃からの親友だ。
受験の間は勉強があるから、と ほとんど会っていなかった。
そして今日久々に再会したのだ。


「ねぇ、今から部活動紹介だけど!どこに入るか決まった?」
「ううん、全然。…むしろ入りたくない!!」
「何言ってるの!!あ、なんならさ、私と一緒のところにしたら?」


なつみと一緒のところかぁ…。なつみとは結構自分と似たとこあるし…いいかも!!


「うん、そうする!!なつみと一緒ならどこでもいいよ。」
「そう?じゃ、また後でね!!」


この考えも甘かった…。
私は自分が言った事を後々後悔することになる。