コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 嘘からはじまる恋 *雅と会長、急展開← ( No.78 )
- 日時: 2011/02/10 17:24
- 名前: 蒼依 (ID: 9ihy0/Vy)
*第十八話* 文化祭。
文化祭当日。
まだ司会の仕事まで時間がある。
私は一人で屋上へ向かった。
ポカポカと暖かい屋上には誰もいなかった。
きっと、他の生徒はこの文化祭を満喫しているのだろう。
それにしても…
「会長と付き合うなんて無理—————っ!!」
あの脅迫された日以来、私の自由は奪われていった。
少しでも恋人らしいことをしなくては「俺たち付き合ってまーす」と
言っても周りの人は信じないだろ? と、いうことで毎日一緒に帰ったり、お昼も一緒だったり…
もう嫌だ…!!
確かにこの宣伝(?)のおかげで全然告白されなくなった。
チラチラ見てくる奴もいなくなったと思う…けど!!
相手が会長だなんて——————!!
「無理だよ————!!会長のこと好きじゃないもん!!」
「え、そうなの?月野さん。」
「谷口くんっ!?」
何で君がここにいるのさ!!
しかも聞かれただと…会長に殺される!!
「あ…ど、どうしたの?」
「へぇー、月野さんと会長は付き合ってる“ふり”をしてるだけなんだ?」
バレとる…察しが良過ぎるというか、なんというか…。
「その…周りには言わないでくれる?」
「うん、いいよ。ただ最近の月野さん、無理してるみたいだったから心配だっただけ。」
「そっか…ありがとう。」
やっぱり、谷口くんは良い人だ…会長とは大違い!!
谷口くんが相手ならまだ良かったのに…って何考えてんの、私。
「周りには黙っといてやるから、俺と付き合えよ。月野。」
「ちょ、谷口くん!?」
「うそうそ、冗談。僕はそんなことしないよ(笑)」
ビックリしたー…谷口くんまで何言い出すのかと焦ったじゃない。
まぁ、谷口くんは無理強いする人じゃないし、たまによく分からない冗談言うけど。
やっぱり、良い人だなぁ…。何かあったら相談でもしてみようかな?
最悪なこと続きだったけど、そうでもないのかも。
だって、ホントのことを知っててくれる人がいてくれるから。