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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 嘘からはじまる恋 ( No.89 )
- 日時: 2011/03/18 20:46
- 名前: 蒼依 (ID: 3edphfcO)
*第二十話* 谷口朔夜のお話。
行ってしまった…。
最近、月野さんは会長・本条先輩に振り回されている。
「二人は付き合っている」という噂が突然流れ始めたのはいつだったか。
本当に驚いたことを覚えている。
恋愛にはもう懲り懲りだと言っていたあの月野さんが本条先輩と付き合うなんて信じられない話だ。
まぁ、結局は「嘘」だった。
やっぱりなと思った自分もいるし、何故かホッとした自分もいる。
僕も振り回されているのかもしれない。
「谷口くん、遅くなってゴメン!!みやびは?」
「ああ、村上さん。月野さんはさっき本条先輩に連れて行かれたよ」
やっと村上さんが仕事を終えて合流。でも、月野さんはいない。
村上さんはそっかぁというだけで弁当を食べ始めた。
月野さんが連れて行かれる状況にもう慣れたのだろうか?
それでもやっぱり寂しいのか溜息を漏らす村上さん。女の子だなと思う。
「谷口くんも大変だよねー」
「何が?」
「だって、みやびのこと好きでしょ?」
飲んでいたお茶を漫画のように吹く。咳が止まらない。
何を言い出すんだ、村上さん!!「やっぱり〜」じゃないよ!!
突然の質問。僕が月野さんを?
どこからそんな考えが…。
一緒に居すぎるせいなのか?でも仕事でいるだけなのに勘違いされている。
それとも…本当に…?
僕自身が鈍いだけ…?
まさか。
「あり得ないよ。僕は月野さんのこと、良い人だと思うけど好きじゃない」
「えー、そうなの?つまんなーい…」
嘘は言ってない。…はずだ。
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