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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 嘘からはじまる恋 ( No.90 )
- 日時: 2011/04/01 17:00
- 名前: 蒼依 (ID: 3edphfcO)
*第二十一話* どこ行くの?
「あの…まだお昼食べてないんですけど…」
さっきからお腹がぐーぐー鳴る。もう限界。
会長に連れまわされること15分。
私は今、生徒会室にいる。
誰か一人くらい生徒会役員がいてもおかしくないのに 誰もいないから静かだった。
聞こえてくるのは外で賑わっている生徒の声と、私のお腹の音だけ。
「腹減ってるなら食えよ。」
「じゃあ、いただきます…」
食えよと言われても食べられる雰囲気ではない。
それでもパンの袋を破くだけ破いた。
パンの美味しそうな匂いが鼻をかすめる。ホントにお腹空いた。
「あの、模擬店行くんじゃなかったんですか?」
「ああ、そのつもりだったけど人多いから行かねぇ。人ごみ嫌い。」
「そうですか…」
会長のくせに人ごみ嫌いって…何で会長になったのやら。
でも、用がなくなったのなら なつみの所に戻ってもいいよね。
ここにいても気まずいだけだし。よし、戻ろう。
私は持っていたパンを袋に戻して席を立った。
失礼しますと声をかけると、あっさり「おう」と返事があった。
今日の会長…なんか変?
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