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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 嘘からはじまる恋 ( No.95 )
- 日時: 2011/04/04 16:14
- 名前: 蒼依 (ID: 3edphfcO)
*第二十三話* タイミング。
「何って、そのままだろ」
わかってるわよ! 私が会長に膝枕するかどうかの話よ!
どちらにしたって答えは
「NOに決まってるでしょ!」
早くここから出なくちゃ。
会長の手を振りほどこうともがいてみた。けど、男の人の力には敵わない。
それどころか会長の顔がニヤけてる。余裕ってことか。
仕方ない…ここは一発、左手でパンチするしかない!
「会長…覚悟ーーっ!」
私は会長の顔面目がけて思いっきりパンチをかましてやった。
……はずだった。
会長はひょいっとよけて、私の拳を掴んで引っ張ったのだ。
会長室にあるソファーに倒れこんだ私の体。
いくらソファーといっても投げられたら結構痛い。
「今、逆らったな?」
「へ?」
さっきまでニヤけていた顔はどこにもなく、今の会長の顔は曇っていた。そりゃ、もう真黒に。
そんな顔でソファーまで歩み寄ってくるものだから起き上がって逃げようとしたけど遅かった。
覆いかぶさる大きな体の下敷きになった私はただただ小さくなるしかなかった。
どうしよう…何されるか分からん!!
そういえば「俺に逆らったら何するか分かんねぇからな」って言われたっけ…!?
そう言って首にキスされたんじゃないか、私!!
……どうしよう!!
「だ、誰か助けてーーーー!」
「助けなんか来ねーよ」
会長が悪魔の微笑みを見せた時だった。
会長室の扉が開いた。タイミング良過ぎ!!
「月野さん…?」
開けたのは
谷口くんだった。
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