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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: サクラ ( No.10 )
- 日時: 2010/12/30 09:29
- 名前: 柚莉愛 (ID: T3.YXFX2)
第8話 「ラーメン屋『あざみ』」
3人は教室に着いた。
呆然としている玲奈に夏が言った。
「ってことで賭けは俺の勝ち!二人とも俺にラーメン一杯ずつな。」
玲奈も水麻も負けを認め、黙って肯いた。
そこでチャイムが鳴り、3人はそれぞれの席に着く。
玲奈は座ったところで夏に尋ねた。
「何で夏ってそんなに頭良いの?」
「玲奈のほうがいいじゃん。玲奈は何で?」
夏に逆に聞き返されてしまった。
「大切な人が勉強大好きだったから・・・。」
夏は玲奈のその言い方が悲しそうなのがわかった。
「俺もそんな感じ!」
夏はそう言い読書を始めた。
その日の放課後。
夏の親友瞬は部活に行ったため、
玲奈と水麻と3人でラーメン屋に行こうとしていた。
「やっぱり『てっちゃん』がオススメ!」
「私は『アメンボ』かなぁ・・・。」
「じゃあ、両方行こうぜ!」
3人がどこに行くか話している時だった。
「ねぇ、あたしのオススメ紹介しようか?」
声をかけてきたのは、3人のクラスメイト佐々木あさか(ささきあさか)だった。
あさかは2−Bのクラス委員長。
真っ直ぐな長い黒髪をきれいに伸ばし、
スタイル抜群で制服を着こなし、
勉強も常に学年トップの文句なしの子だった。
ちなみに今回の定期テストも玲奈と夏をおさえ、1位だった。
「私は『あざみ』ってお店が美味しいと思う。」
そう言い、あさかは微笑んだ。
3人はあまり話したこともないあさかに話しかけられたため、驚いていた。
「じゃあそこにすっか。」
夏のこの一言で玲奈たち4人はあざみへ向かった。
このときあさかがこの平和な生活を壊すことになるとも知らずに。
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