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Re: サクラ ( No.11 )
日時: 2011/01/03 15:28
名前: 柚莉愛 ◆VoHZnMKTK2 (ID: LV9Enekb)

第9話 「夏とあさか」

4人はあざみに着いた。
早速、あさかオススメのあざみラーメンを注文する。
「何で、私達にこのお店を勧めてくれたの?」
水麻があさかに尋ねた。
「えっと、私3人の姿見ていて、仲良くなりたいなって思ったの。」
そう言い、またもあさかは微笑む。
気前のいい3人はすぐにあさかを受け入れた。
「いいよ!これからも仲良くしよう♪あさかちゃんって呼んでいい?」
玲奈はそう言った。
「いいよ。あさかで。私も玲奈って呼ぶね!」
「私も!水麻で。あさかねっ!」
水麻も嬉しそうだ。
夏はにこにこしていたが、あさかには何も言わなかった。
そうこうしているうちにラーメンが来た。
「わぁ!美味しそう。」
「うまそぉ!」
「いい香り!」
玲奈、夏、水麻の3人は歓声を上げる。
あさかも嬉しそうに箸を取った。
「いただきます!」
4人は食べ始めた。

食べ終わると4人は夕暮れの中を歩いていた。
「美味しかったぁ!あさか、紹介してくれてありがとう。」
玲奈がお礼を言う。
「ううん。いいよ。それより、私も入っちゃってごめんね。」
あさかは笑顔で謝った。
「全然いいよ。またみんなで行こ!」
水麻が言う。
そこで分かれ道になったため、あさかと別れた。
「じゃあね!また明日。」
「うん。バイバイ!」
あさかと別れた後、玲奈と水麻はラーメンについて語り始めた。
「やっぱあざみラーメンみたいなみそだよね!」
「うんうん。夏は?何派?」
玲奈がそう言うと、夏は珍しくぼうっとして歩いていた。
少したって、夏が口を開いた。
「あ、俺はみそ・・・。うん。みそ。」
「?」
そんな夏を2人は不思議に思っていた。
この時夏は考えていた。
あさかのことを。
——佐々木ってどっかで会ったことある・・・俺がこの高校に転校する以前に。
そう思いながら。
この夏の予想は実は当たっていたのである。