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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: サクラ ( No.114 )
- 日時: 2011/03/24 17:28
- 名前: 柚莉愛 ◆VoHZnMKTK2 (ID: bLTkk.cx)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi
第63話 「デパート」
放課後。
「こはるんと夏君別れたんだって。」
「へ?」
思いもよらない一言に玲奈はへんてこな返事をしてしまった。
「だから、夏君が振ったらしいよ!」
水麻は先ほどよりも力強く言った。
表情は少し明るく見える。
「うそ!?あの二人が!?夏が振ったの!?」
やっと言葉の意味を理解した玲奈は、
思わず水麻にしがみついた。
「うん。喜んじゃいけないかもだけど良かったね。玲奈。」
「う・・・ん」
——あんなにこはるん幸せそうだったのに・・・やっぱり夏はまだ・・・桜ちゃんのこと・・・
「玲奈誤解してるでしょ?」
突然あさかが話に入ってきたのだ。
「え?」
玲奈と水麻が同時に言う。
「まぁ私から言うわけにいかないし・・・もう少しで誤解解けるよ。」
あさかはそう言い残すと教室を出て行った。
「どういう意味だったのかな?」
玲奈にはさっぱりわからない。
「さあね。」
水麻は何となくわかっていた。
「じゃあ久し振りにショッピングでもする?」
「うん。」
玲奈と水麻は久し振りに一緒にデパートへ出かけた。
「夏〜一緒に帰ろうぜ〜」
チャイムが鳴った途端、瞬は夏の元へ駆け寄った。
「いいけど。川谷は?部活ないんならデートじゃねえの?」
「ん、今日は女子でデートらしいよ。」
「ふうん。」
——女子でデート?どういうこと?
夏には意味は伝わらなかったが
二人は一緒に帰ることになった。
「夏、今日暇?」
「え?まあ暇だけど」
瞬が夏に必死でお願いする。
「あのさ、もうすぐ水麻の誕生日なんだ!一緒に選んでくれよ!」
夏は一瞬迷った。
——俺が一緒でもあんまり意味ないと思うけどな・・・
「いいよ」
こうして夏と瞬もデパートを目指した。
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