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第１２話　「あさかの好きな人」

その日の帰り道。
水麻は付き合うことになった瞬と帰るため、部活に行く瞬を待ってると言い、教室に残った。
夏は委員会があったため、学校に残る。
玲奈とあさかは二人で帰った。
「それにしても水麻良かったよね〜。」
話題はもちろん水麻のこと。
「うん！まさか両思いだったなんて。」
二人は思わず笑顔になる。
あさかがふと玲奈に言った。
「玲奈は好きな人いないの？」
玲奈は即答した。
「ううん。いない。恋ってものをしたことないもん。」
あさかは驚いていた。
「そうなの？もったいないね。」
「あさかはあるの？」
玲奈はあさかに聞き返す。
あさかは少したって答えた。
「うん・・・。今も好きな人いるんだ。」
「えっ！？誰！？」
あさかは顔を真っ赤にして言う。
「夏君・・・。」
しばらくの間沈黙があった。
「えっ！？うそ！？」
数秒後玲奈の驚き声が響き渡った。