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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: サクラ ( No.18 )
- 日時: 2011/01/03 15:33
- 名前: 柚莉愛 ◆VoHZnMKTK2 (ID: LV9Enekb)
第14話 「やきもち?」
夏休み明けから玲奈と水麻はあさかと夏が二人でいる時間を少しでも作るようになった。
それもあってか夏とあさかはどんどん距離を縮めていった。
あさかは夏と二人きりの時にすごくかわいらしい笑顔を見せていた。
「みんな青春だねぇ〜。」
玲奈はおばさんみたいに言う。
「玲奈も早く恋したら?あさかみたいに。」
水麻がケータイをいじりながら言う。
おそらく相手は瞬だろう。
「だから、私は勉強第一なの!天文学者になるんだってば。」
「そんなん恋したってなれるでしょ。」
水麻の言い方は少し冷たかった。
——これも桜ちゃんのためだし。
玲奈はそう思いながらふとあさかと夏のほうを見た。
二人は何かを見て楽しそうに笑っている。
——いいな。夏の笑顔って見てるだけでこっちも笑顔になれるんだよね。
あさかが夏の肩を叩く。
夏が笑いながら仕返しをしようとする。
玲奈はなぜかそれを見ていると心が痛んだ。
——つい数週間前は私と夏があんな関係だったのに
あさかが非常に憎くなった。
いわゆるやきもちだ。
「玲奈?なんでさっきからあさか達のこと見てるの?」
水麻が不思議そうに尋ねた。
——私が夏と二人で色々話してたのに。あさかに私の場所を奪われた。もしかしてこれって夏のことを好きってことなの?
玲奈は言った。
「私、夏のこと好きみたい・・・。」
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