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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: サクラ ( No.30 )
- 日時: 2011/01/04 18:03
- 名前: 柚莉愛 ◆VoHZnMKTK2 (ID: LV9Enekb)
第21話 「ライバル」
そうしてとうとう夏休み前日になった。
「行って来ます!」
いつものように桜と玲奈は一緒に家を出る。
二人は明日から始まる夏休みの事でウキウキだった。
「あぁ〜本当楽しみ!」
玲奈がくるくる回りだす。
「ちょ、玲奈こんなとこで回らないの!恥ずかしいでしょ!」
そう言いながらも桜もスキップする。
周りの人は変な目で二人を見ていた。
駅に着き、玲奈と桜は別れる。
「桜ちゃん、夏休み誕生日プレゼント買おうね!」
玲奈は桜にそう言い残し走り去る。
「玲奈!何よ。」
桜は少し恥ずかしがっている。
しかしそんな気分も学校に着き夏にあった瞬間に忘れてしまった。
「おはよう。」
あさかがにこにこして言う。
「おっはよ〜!あさか、夏。」
桜も隣の席にいた夏と桜の席に座って夏と話していたあさかに挨拶した。
「お、おはよ。」
夏も返してくれた。
「桜、聞いて聞いて!」
あさかはそう言い桜を手招きする。
「ん?」
あさかは桜の耳元で囁いた。
「私、新学期になったら夏君に誕生日プレゼント渡して告白する!」
「え〜!?」
桜が叫んだ。
クラスのみんなの視線が桜に圧し掛かる。
「あ、ごめんなさい。」
桜は謝るといつのまにか友達のもとへ行った夏を見て考えていた。
——あさか告白するんだ・・・。どうしよ。
あさかは私も夏のことが好きだ何て知らないし・・
「桜、聞いてる?協力してくれるよね?」
あさかが桜に不安そうな顔で尋ねる。
桜は断れなかった。
「うん。もちろん。」
心のそこから思っていたことではなかったが
桜にはこう言うしかなかった。
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