ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

第２４話　「作戦変更」

夏休みに入ってからも桜は吹奏楽のコンクール目前のため
毎日学校に行っていた。
あさかとは会うことはなかったが、、
平日の日同様桜は教室から汗を流してサッカーをしている夏の姿に見とれていた。
早く8月26日になってほしかった。

「えっ！？沖縄旅行！？」
部活から帰ってきた桜は、
夏休みの8月20日から27日まで家族で沖縄に行くと告げられた。
沖縄には前から行きたかったため嬉しかったが、
夏の誕生日とかさなっているため複雑だった。
理由を知っている玲奈も複雑な表情をしている。
「楽しみだわ！10年ぶり！」
「そうだな。しかも前は玲奈も桜も3歳だったしな。」
両親はすっかり乗り気だ。
「そうだね。私も楽しみ！」
その両親を見て桜と玲奈も笑顔で言った。

ご飯を食べ部屋に戻った桜は玲奈とともに作戦会議を始める。
「どうする？その好きな人の誕生日とかさなってない？」
玲奈が本当に困ったという顔で考え込む。
「うん・・・。やっぱり遅く渡すより早い方がまだいいから・・沖縄行く前に渡す！」
桜が言う。
「そうだね。そうしな！親友に先越されちゃあたまらないよ。」
玲奈も賛成のようだ。
二人が考えた作戦はこうだ。
10日に誕生日プレゼントを買い、
そのまま学校に行き夏の机の中に置く。
10日はサッカー部は校外試合で学校には来ないが、
11日は学校で部活だと調査済みのため
プレゼントは翌日に見てもらえるはずだ。
もちろん手紙を沿える。

誕生日おめでとう。
26日は沖縄に行くので早めのプレゼントです！
沖縄のお土産も買ってきます。
それから部活終わったら音楽室に来てね。
桜より

夏が音楽室にきたら告白というものだ。
「いい感じ！きっと上手くいくよ！」
二人ともはしゃぎまくっていた。

そしてあっという間に8月10日になった。
桜は普段どおり部活に向かう。
玲奈は朝から一人でデパートで品物探し。
二人は最近出来た大型デパート「きらり」に行くことにした。
「じゃあ、部活が11時に終わるから終わったらすぐ電話する。」
「うん。私もいいものないか探してるから。」
そうして二人はそれぞれの場所へ向かった。