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Re: サクラ ( No.53 )
日時: 2011/01/10 21:15
名前: 柚莉愛 ◆VoHZnMKTK2 (ID: LV9Enekb)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi

第33話 「ハプニング」

チャイムがなった。
クラス中のみんなが席に着く。
夏も桜の隣の自分の席に座った。
「あ、朝一緒だった安藤君!席も隣なんだね。よろしく。」
桜は再び夏に挨拶した。
夏も笑顔で言う。
「こっちこそよろしく、桜!」
夏思わず桜のことを呼び捨てしてしまった。
——しまった!初対面なのにやば・・・
夏は桜と直接話す前から桜のことをこっそり桜と呼んでいたため焦った。
桜もびっくりしている。
夏は咄嗟に言い訳した。
「あ、松井って苗字この学年2人いたから・・・桜のほうがわかりやすいかなと思って・・。」
かなり苦しい言い訳だった。
しかし桜は納得したようだった。
「そういうことね!安藤君ってえらい!あ、そういえば安藤もほかにいるよ。」
「え!?」
「だから私も夏って呼んだほうがわかりやすいかな?」
桜は夏に聞いた。
夏は突然の出来事に戸惑いながらも答えた。
「そうだな。うん、いいよ。」
桜は満足そうに肯いた。
この出来事から二人はお互いを名前で呼び捨てして呼ぶようになったが、
あとから分かった話、松井という苗字は桜以外にいなかった。
——夏って女子に言われるの初めて・・しかも初恋の子に・・
桜は気づかなかったが夏の顔は真っ赤だった。