コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: サクラ ( No.6 )
- 日時: 2010/12/29 19:42
- 名前: 柚莉愛 (ID: T3.YXFX2)
第6話 「テスト勝負」
第三章 衝撃的な事実
定期テストまで残り3日となった7月上旬。
玲奈は夏と水麻と放課後の教室で勉強している。
3人の通っている星が丘高校(通称星高)は、
頭のレベルも高く、東京都内の公立校でもトップレベルだった。
玲奈はその中でも学年トップ3に入るほどだった。
水麻は玲奈ほどではないが、上の中くらいだ。
玲奈と水麻が集中して勉強しいている中、
夏は漫画を読んでいた。
「夏君、勉強しなくて大丈夫なの?」
水麻が机から目を離さず尋ねた。
夏も漫画から目を離さず答えた。
「うん・・。ははっ!おもしろ〜。」
適当に答えると夏は漫画を見て笑った。
「夏、余裕じゃん。」
玲奈は少し嫌味っぽく言った。
それを聞いた夏が少しむすっとして言う。
「そんなに俺やばいと思ってる?」
玲奈は正直な気持ちをぶつける。
「うん。だってあと3日しかないし。ここのテストは夏が想像している以上だと思うよ。」
それを聞いた夏は漫画を閉じ、立ち上がった。
「わかった!じゃあ、俺がテストで学年トップ3以内に入れたらラーメンおごって♪」
そう言い玲奈を見る。
玲奈は一瞬迷ったがトップ3は無理だと思った。
「いいよ。そのかわり入れなかったらパフェおごって!」
「ラジャー!」
夏は笑顔で言うと帰り支度を始めた。
「帰るの?」
今まで黙って聞いていた水麻が夏に尋ねる。
「うん。こうなったら家で勉強するしかないでしょ?」
そう言うが早いが夏は教室の扉に手をかけたと思うと玲奈たちのほうを振り返る。
「あ、この勝負川谷も参加な。俺VS玲奈と川谷。じゃっ!」
そう言い残すと夏の姿は消えた。
「なんで私まで〜!」
水麻の不満そうな声教室中に響き渡る。
「私達も頑張ろう!」
二人は教室で再び勉強をするのだった。
「何が勝負よ。調子のっちゃって!やな感じ!」
このとき1人のクラスメイトが玲奈と水麻を廊下から睨んでいた。
「夏君に近づいて。許せない!」