コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: サクラ ( No.9 )
日時: 2011/01/03 15:27
名前: 柚莉愛 (ID: LV9Enekb)

第7話 「テスト結果」

それからあっという間に3日たった。
今日は定期テスト当日だ。
「おはよ〜。」
すでにいた玲奈と水麻に夏が挨拶した。
二人は朝早く登校して勉強していたのだ。
「おはよ。調子はどう?」
玲奈がにやけながら夏に言う。
「バッチリだぜ。勝つ自信ありあり!」
夏はそう言い、ピースサインをする。
「夏君がどれだけやったのかは知らないけど、こっちだって結構勉強したしね?」
水麻も腕を組み、玲奈に言った。
「まぁ、お互い頑張ろう。」
3人はガッツポーズをした。

そして一週間後。
廊下の前に定期テストの結果が張り出された。
普段どおり登校した玲奈と水麻は人ごみの中をかけわけ、結果を見に行く。
靴箱を見たところ夏はまだ来ていないようだった。
「どれどれ・・・。」
二人は下から順に見ていく。
200位中20位目に「川谷 水麻」とあった。
「やったぁ〜。10位以上アップ!って夏君と玲奈は・・・?」
玲奈は水麻が喜んでいるのを無視してさらに上を見ていく。
15位・・10位・・5位・・・
「3位。」
いつの間に来たのか、夏がピースサインをして笑いながら言った。
「ちなみに玲奈は2位。」
夏は玲奈の結果も教えてくれた。
しかし玲奈は自分が2位だったことよりも、
夏が3位ということのほうが信じられなかった。
「夏が3位!?本当に!?3日前まで勉強していなかったのに?」
玲奈はつい思ったことを口にしていた。
玲奈があまりにも大声で言ったため、3人は注目を浴びる。
「ちょっ!声でかいし・・。教室戻ろう!」
夏は焦り気味に玲奈の手を引き、人ごみを掻き分ける。
そのあとを慌てて水麻が追う。
——何で・・・?夏って頭いいの?
玲奈は夏に身を任せるようにして歩いていた。