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Re: 君のために *実話* ( No.2 )
日時: 2011/01/31 18:01
名前: 未羅 ◆I/.b8govos (ID: S7/.WdDv)
参照: http://www.youtube.com/watch?v=t4NuEyrwBCk&feature=related

第二話**


それは抱いてはいけない感情だった。
この人に恋をしてはいけなかった。




でも私は君が好き。

迷惑かけてごめんなさい。

でもどんなことがあっても好きだから。
                



***


平凡で楽しい毎日。
しかし今日でそれも終わることになる。

怜の相談相手は必ずといっていいほど私だった。
私と怜の関係は曖昧だけど私はこの関係が続くといいな、なんて思っていた。

そう思っていたのに・・・。
私の考えが甘かったのかもしれない。
こんな曖昧な関係、続くわけがないのだから。



「なあ、宇乃?」
「ん?どうしたの?」

授業が終わって10分休憩のときに、怜は私の席の隣にきた。
猫みたいに寝ている怜はなんだか可愛かった。


可愛い猫は 飼い主に牙をむく。
まさにそれのようだ。

「俺さ、実は昨日 可奈に告白されて分かんないけどいいって言っちゃったのさ」
「え?」


今、怜という名の猫に噛まれました。
なんだそりゃ?


「何で!?可奈のこと好きなの?」
「いや好きじゃないよ」

涙腺がゆるくなった。
ずっと私だけの怜だと思っていたのに——・・・。

怜は私のことをどう思ってるのか知らないけどね。

   
      私 の 怜 が 離 れ て い く


頭の中 その言葉しか出てこなくて私は混乱していた。
・・・ってん?


今、好きじゃないって言ったよね?
あれ、てっきり好きっていったかと思ってたんだけど。


「何で好きじゃないのに付き合ってるのさ!?」
「だって今頃別れるなんて罪悪感あるじゃん」


・・・・よかった。



少しおかしいと思ったけどそんなことは気にしなかった。


安心に浸っていた私は気づいていなかった。
私と怜の関係を壊そうとする一つのグループが出来ていたことに。

              第二話** END