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Re: 君のために *実話* ( No.24 )
日時: 2011/01/31 16:41
名前: 未羅 ◆I/.b8govos (ID: S7/.WdDv)
参照: http://www.youtube.com/watch?v

第八話**


私のもっとも恐れていた可奈はこう言った。

「宇乃は怜のことを略奪しょうとしてるの?蓮から聞いたよ?」
「・・・え、いやそういうわけじゃないけど・・・。」
「嘘つき!」


・・・『嘘つき』と言われて私は無償にむかついた。
『私の苦しみや悲しみを知らないくせに』そう思った。


そう思った瞬間から私の口は動いていた。

「何さ!可奈だって、ある意味略奪してんじゃん!そんな人から言われたくないよ!」



***


怜は昔、私の仲のよかった友達『野山 寧々』と付き合っていた。
2人が気まずい関係になったときは時々私が直してたりした。

2人はお似合いだったから私は2人の幸せを壊したくなかった。


なのに・・・。
可奈は怜に告白した。

だから寧々も遠慮して怜と別れたのだ。
私は寧々の幸せを奪った可奈は嫌だったけど、友達として好きだった。


***

口が滑ってしまった後に私は後悔した。

可奈は悲しそうな顔をしていた。







「でも今しようとしてるのは宇乃、お前だろ?」


横から蓮が言う。
蓮がいった後、色々な男子がからかいはじめた。

大きな声で話しながら黒板にかき始める。
それは私と怜、可奈の三角関係だった。

それは怜までもが見ていた。




「・・・最悪。」


私はそれしか言えなくて涙をこらえて教室をでた。


***




そのときの私には教室はただの地獄だった。
学校になんて行きたくなくて、誰も信じれなかった。





君がいたらこの悲しみは乗り越えられたかな?




学校のチャイムがなる。
嫌でも教室に戻らなくてはいけない。


私は水で顔を洗って気をひきしめた。

そのときの私の味方は人間や物なんかじゃない。



 


          ——自分は自分らしく、ただそれだけでいい






いつかどこかで見た力強い言葉だけだった。


                     第八話** end