コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- おいでませ、助太刀部!! ( No.116 )
- 日時: 2011/04/04 16:13
- 名前: 野宮詩織 ◆oH8gdY1dAY (ID: CrVsa58M)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v=bnJX7XJ7Bik
第8章 「吾こそ翔の正妻なのじゃ!!」
(part9)
♪テーマ曲 水橋ジェラシックパーク/miko(IOSYS)
「へぇ〜、そんなことがあったんだっ」
6限目を終えて、部室に行くと深間が既にいた。
Cクラスにまで月海や中子の噂は広まっていたらしく、根掘り葉掘り聞かれた。 こいつにはデリカシーっていうものが無いのだろうか?
「あぁ……。 そういえば、他の奴はまだ来てないのか?」
伊野は今日、一番面倒だと言われている階段&玄関掃除だから遅くなるのは分かっていたし、桜と四月朔日は生徒会室に寄ってから来るであろうことは分かっている。
だが、他の奴らは何でいないのかがさっぱり分からない。
「えーとねっ、緑香ちゃんは今日、花粉症が酷くなってきたから病院行くって言ってたよっ。 それで、夢魅ちゃんは日直だから少し遅れるってさっ」
深間が棒付きのアメをなめながら言った。
花薇は今日、来ないのか……。 少しだけ命の危機が減った気がする。
「で、帰国子女の2人を誑かしてる岡崎はどっちを選ぶのっ?」
「その言い方は止めろ。 あいつらは勝手にくっついてきてるだけだからな? だから、今のところ、どっちも選ぶ気は無い」
前回はこの言い方をしたが為に眸が事件を起こしてくれたが、あの2人なら大丈夫だろう。
「えぇ〜、そうなのぉ?」
「そうだ。 って、あれ? なんで、お前がいるんだ?」
後ろを向くと、一条院が立っていた。 というか、噂は一年生にまで広がっているのか………。
「歩と四月朔日先輩から伝言を預かってきたんだよぉ。 『今日は生徒会の仕事が忙しいから行けない』だってぇ」
一条院が独特なしゃべり方で俺と深間に用件を伝えてくれた。
そうか………。 2週間弱で文化祭だもんなぁ……。 生徒会はさぞ忙しいことだろう。
「あっ、そうだっ。 桜ノ宮ちゃんの衣装出来たよっ! 稲田先生が昨日、部室に置いてったんだよねっ」
「衣装? なんの衣装だ?」
深間に尋ねる。
「文化祭用の衣装だよっ! あっ、まだ女子の衣装しか決まってないから安心してっ!」
「ねぇ、今、試着してみてもいいかなぁ? 実はコスプレとかしたこと無いから楽しみなんだよねぇ♪」
え? コスプレ? 何のことだ?
「おい、文化祭で何をするつもりなんだ?」
「文芸部と合同でコスプレ喫茶をやるんだよっ! 料理の方は安心してっ。 歩ちゃんと伊野ちゃんが超上手だからっ」
まぁ、メイドカフェ的なノリなんだろう。 確か、文芸部の部長はあの笠井先輩だったよな……。 借りがあったから断るに断れなかったんだろうなぁ……。
「で、お前は何を着るんだ?」
一条院に聞いてみる。
「私は巫女衣装だよぉ。 稲田先生が『博麗○夢ちゃんの衣装と同じでいいかしら〜』って言われたけど、『普通のでお願いしますぅ』って言ったら普通のにしてくれたよぉ」
稲田先生、変なところ真面目だなぁ………。
「そうか…。 翔は巫女衣装が好きなのじゃな?」
「いや、嫌いじゃないけど………って、月海!?」
後ろには全力で走ってきたと思わしき、月海が立っていた。
みんな、背後に立つの好きだな………。