コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

おいでませ、助太刀部!!! ( No.77 )
日時: 2011/03/10 21:12
名前: 野宮詩織 ◆oH8gdY1dAY (ID: M2PWxqO6)
参照: http://www.youtube.com/watch?v=eq5oGQ-rbqY

第7章 「高校生には見えないんですけど!?」
(part4)
♪テーマ曲 はたてのバッコイ殺人事件
※翔視点に戻ります。

「玄〜! お願いがあるだけどいいかしらん?」

中子が四月朔日の元に駆け寄る。
ちなみに、中子本人が周りの人に「フレンドリーに中子って呼んで欲しいわん」と言ったため、クラスに入って5時間経っていないのに、俺を含めクラスの連中は本人の意思に従い、下の名前で呼んでいる。

「何だ? こいつの名前なら岡崎翔だぞ」
「まだ用件言ってないのによく分かったわねぇん。 流石、遠いとはいえ、私の親戚ねぇん♪」

ちなみに、言うと、中子は四月朔日の鳩子だそうだ。
美男美女が多い家系なのだろうか? もし、そうだとしたら羨ましい限りだ。 半分くらい美貌を分けて欲しい。

「よろしくねぇん、翔クン♪」
「よろしく」

中子に挨拶をされたから、返事を返す。
中子を始めて見た時から思っていたのだが、外見は限りなく俺の好みと合致してる。 内面はまだよく分かっていないから、判断できないが四月朔日よりはマシだろう。
いや、でも、四月朔日の血縁者となると物凄い性格が悪い可能性も否定しきれないけどな。

「転入生の方はどこですかー!?」

外から女子のものと思わしき声が聞こえた。 誰だろうか?

「轟さん、もう少し声のボリューム下げて」
「ダメです! 転入生の方が私たちに気づいて怯えてしまったらどうするんですか!」
「だから、それを未然に防ぐために言ってるんだってば! 大きな声で呼ばれたら、少なくても一瞬は、ビビるでしょ?」

知らない女子の声と一緒に相斗の声も近付いてきた。
まさか、彼女ができたとか!?
そんな急に言われても心の準備も赤飯を炊く準備もしてないぞ!?

「あらぁん? あの子達、私に用があるのかしらねぇん?」

中子が教室の扉から上半身だけを出して、外の様子を伺っている。

「あっ! 転入生の方ですか?」
「そうだけど、私に何か用かしらん?」

相斗の彼女(かもしれない人)が中子に話しかけた。

「翔、僕、今暇だから話し相手して」

中子と相斗の彼女(かもしれない人)を見ている間に、相斗がイチゴ牛乳を飲みながら俺の横に立っていた。

「あぁ、俺もちょうど聞きたいことがあるんだ」

折角だから感じた疑問をぶつけてみよう。

「何?」
「あのツインテールの人、お前の彼女か?」
「ッ!? ゲホッ! 待って、イチゴ牛乳が喉の変なところ入った!!」

相斗が思いっきりむせた。
こいつがここまで狼狽するなんて珍しいな……。 これはますます怪しい。

「違うよ!! ついてきてって言われたからついてきただけだよ」
「安心しろ。 今日、赤飯炊いてやるから」
「翔も時々人の話きかなくなるよね」

うん、今日、スーパー行かなきゃいけないな。
でも、まさか、相斗に彼女ができる日が来るなんて……。 なんか、複雑な気分だなぁ…。

「翔、今、なんか事実に反すること考えてるでしょ?」

相斗が疑いの目を向けてきた。

「いや、今日、ホームセンターにもよらないといけないなぁ。と思って」
「人の話聞いてた? まぁ、誤解は後で解くとして、何でホームセンター行くの?」
「いや、ちょっとな」

どうしても、作らなくちゃいけないものがあるからってだけだが、相斗にそれを伝えると意味がなくなってしまう。


———————————作るものはリア充爆破用の手榴弾だからな。



結局、それの材料は売っていませんでした。