コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- おいでませ、助太刀部!! ( No.94 )
- 日時: 2011/03/31 13:45
- 名前: 野宮詩織 ◆oH8gdY1dAY (ID: CrVsa58M)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v=bnJX7XJ7Bik
第8章 「吾こそ翔の正妻なのじゃ!!」
(part3)
♪テーマ曲 水橋ジェラシックパーク/miko(IOSYS)
クラスメイト(主に男子)が月海の言葉を聞くや否やカッターを投擲してきた。
こいつら、本当に特待生なんだよな……!?
「うぁっ!?」
ヤバい。 これは、少なくても10本くらいは刺さる………!!
「むっ!」
刺さると思ったが、月海が俺の前に立ちはだかり、まるで手品のように一瞬で全てのカッター(及び危険物)を撃ち落とした。
流石、月海!! 超強ぇーー!!
「翔の命を狙うとは小賢しい奴らじゃ!」
月海はキツく言い放ち、そのまま言葉を続けた。
「そんなに飢えているというならば、中子をくれてやっても良いと翔も言っておるぞ!」
言ってない! そんなことは1度も言ってないぞ!
しかも、俺は中子の所有権を持っていないなしな。
『そうか! なら、中子さん。 結婚して下さい!!』
『うっ……。 でも、俺、道成の方が好みなんだよな…』
『俺は道成さん派っス!! いや、中子さんも好きっスけど……。 迷うところっスね!』
クラスの男子の約半分は沈静化したらしい。
………………………橘だけは1人で前の席に座っている柴崎に熱弁しているが、それは見なかったことにしよう。
「な、汝!」
「何だ?」
月海が少し頬を赤らめ、俺の方を向いて言った。
「す、座っていいかの?」
「やめてください」
即答で月海の頼みを拒否する。
いや、そりゃ、月海はかなり可愛いし、美味しい状況だよ?
でも………………………………
『岡崎翔、マジ殺す……!!』
『俺は道成が好きだぁーーーーーーーーーーーッ!!』
『中子を取られたと思ったら、今度は道成か…』
『いや、Cクラスの深間や伊野もだ…!!』
『何ぃ!?』
この状況で肯定したら殺されるじゃ済まないだろう。
あれ? おかしいな。
さっきより一人頭の本数が増えてないか?
というか、彫刻刀とか包丁持っている奴がいるんだが!? 特に初対面の人間に求婚している奴は某アブノーマルの暗器使いのような状態だ。
「しつこいの。 【水禍」
「月海!!」
月海がヤバいことをしようとしているため、呼びとめる。
「な、なんじゃ?」
「禁則事項! 忘れたのか?」
「忘れておった…。 翔、済まぬ……………」
月海がシュンとした表情で謝る。
ヤバい……。 めちゃくちゃ萌えるっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「翔クン、浮気は許さないわよぅ」
「ち、違っ!」
中子が悪魔のような笑みを浮かべていった。
「次にやったらお仕置きするからねぇん」
「いや、浮気も何も付き合ってすらいないんだが………」
中子は確かに物凄い好みのタイプだが、付き合ってはいない。
「酷いわぁん! あんなことやそんなこともしたじゃないのよぅ!」
「どんなことやどんなことだ!?」
中子が誤解を生みそうなことを大声で言った。
無事なうちに撤回しておかないと!!
『岡崎さん、ずるいっス! 俺だって、ハーレム状態になってみたいっスよ!! キレイな人達に囲まれたいんっスよーーーッ!!』
……………とりあえず、橘は落ち着くべきだと思う。