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Re: 俺様メイド?!!-協力、野宮詩織様でコラボ小説掲載- ( No.74 )
日時: 2011/03/11 17:39
名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: GlvB0uzl)

番外編 俺様メイド×おいでませ、助太刀部!! コラボ小説


【東の謎を解明せよ!!】


 それは、最近出来た伝説である。
 黒い髪に黒い制服。身の丈を超す大きな鎌を背負い、飄々とした様子で街を歩く。
 彼は、弱気を助け悪を倒す。まさに正義のヒーローだった。
 名は『東』————黒金高校最強の、不良である。

***** ***** *****

 ある日の土曜日だった。
 岡崎翔はあまりにも暇な為、そこらへんに出掛ける事にした。
 寮に住んでいる翔は、現在相斗と同室。きちんと許可を取って、出掛けてきたのだ。(メイドちゃんは覚えてないので、出ていない前の設定)
 最近、助太刀部の方に仮入部中。

「はぁ〜ぁ、最近ロクな事がないな」

 自分にとっては迷惑な事ばかりである。
 相斗にいきなり助太刀部に入部させられるわ、何かもうすごい事になっている。
 ……何故、こんな事になってしまったのだろうか?

「ん?」

 翔は、前方を見て眉をひそめた。
 馬鹿みたいにでかい家。漫画に出てきそうな程にすごい豪邸。その前に、小学生みたいな女の子がインターホンを押そうと必死にジャンプをしていた。
 茶色のロングヘア。どこか見た事のある少女——深間秋牙である。
 呆れた翔は、とりあえず無視してみる事にした。

「あ、かっけっるっくっんっ!! ねぇねぇねぇっこの家すごいよねっ!!」

「だぁぁぁ!! 気付かれたくなった!!」

 翔は絶叫をして、頭を掻き毟った。
 秋牙は、翔の所属する助太刀部の部長である。小学生? と思うほどに小さく、そして人懐っこい。
 この前なんか、電車に乗る為の切符を買うのにも『小学生? 買い方分かる?』と訊かれていた。
 そんな秋牙に会ってしまったのだ。奇跡なのだろうか。

「この家のインターホンを押そうと思っているんだけどねっ。何でこんな高い所に作ってあるんだろっ?」

「あー、そうですねー」

 インターホンはかなり高い位置にあり、翔の目線の所にある。これでは秋牙は届かない。
 何故そんな高い位置にあるのだろうか、と考えたが答えが出なかった為止めた。
 すると、またも聞き覚えのある声が、路地裏から聞こえてきた。

「アタシにかつあげをしようなんて1億と7000万年早い」

 シャキンッ(少女が抜刀する音)
 ドゴンッ(少女が刀を振って、電柱に叩きこんだ音)
 ボキンッ(電柱が倒れる音)

 ……あー、本当に無視して良いかな、この人は。
 翔は無視しようと決意したが、秋牙はこの少女に声をかけた。

「桜ちゃん、大丈夫っ?」

「……秋牙か?」

 自分をかつあげして、逆に返り討ちにされた不良を放っておき、桜歩は振り向いた。
 これで帯刀をしていなければ、男子にモテるはずだ。今は女子に人気である。
 翔はとりあえずため息をついた、途端に歩に睨まれた。

「アタシを見てため息をついたな?」(ギラッ☆)
「すみませんでしたッ!!」

 プライドなんか彼方の青空に放り捨て、翔は土下座をした。

「でね、ここで会ったのも何かの運っ! て事で、この家を探検させてもらおうよっ!」

「え、それはちょっと抵抗って言うか——」

「土下座は止めるな」

「すみませんでしたっ!!」

 顔を上げた途端、刃を見せた歩が見えた。
 何か、もう自分の人生、危ないにおいがする。

 てな訳で、なんやかんやで3人は豪邸を探検する事になった。
 インターホンは歩が押してくれた。
 翔は今だ土下座をしていた。もうそろそろ止めてもいいよ? 作者が許すよ。

 続く!!