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- Re: 俺様メイド?!!-協力、野宮詩織様でコラボ小説掲載- ( No.75 )
- 日時: 2011/03/12 14:38
- 名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: GlvB0uzl)
番外編 俺様メイド×おいでませ、助太刀部!! コラボ小説
【東の謎を解明せよ】
ピンポーン——……。
豪邸には似合わない、間抜けなインターホンが押されて30秒後。豪邸のドアが開かれた。
中から現れたのは、長い黒髪を持つ綺麗なメイドさんである。
「ここの人ですかっ? もしよかったら、見学させてもらえませんかっ?」
「見学、でございますか?」
メイドさんは不思議そうに首を傾げ、秋牙に尋ねた。
ハイっ、と元気よく頷く秋牙。まるで小学生。
「少々お待ち下さいませ。主人に許可を取ってまいります」
メイドさんは言ったんドアを閉めた。
すると、歩がドアに耳を近付ける。何かあったのだろうか。
「何をしてるんだ、桜」
「断られたら強行突破だ」
「侵入罪で訴えられなければ良いな」
で、中から聞こえた会話はこう。
『優亜様ー、優亜様ー。……聞こえてないのか、おい優亜!!』
『いきなり呼び捨てにしないでよ、びっくりするじゃない!』
『外に家を見学したいと言っている奴が居るんだが、どうする? あ、言っておくと女だ』
『別に良いよ。何もないけど、それでも良いなら』
しばらくして、メイドさんが出てきた。にっこりとした笑顔付きで。
「主人の許可が下りました。ではどうぞ、こちらへ——」
「待てお前」
歩は刀を抜き、メイドさんに突き付けた。
いきなり刀を突き付けられたメイドさんは、大きな瞳を見開いて驚いていた。
だが、妙におかしい。状況を楽しんでいるような——
「一体何者だ。さっきの会話は、男の声だったぞ」
「桜、お前は一体何を言っているんだ。どこからどう見ても女の人にしか見え——」
「聞いていたのか、お前」
メイドさんの形のよい唇から紡がれた言葉は、男口調。
翔の時が一瞬止まり、思考モードに入る。
何だ。何故このメイドさんは、男の口調で喋るのだ? 考えろ、考えろ。
そんな考えをしなくても、答えはただ1つ。
「失礼ですが、男の人で……すよね?」
「ま、女装すれば誰だって俺を女だと思うがな」
丁寧な口調で笑うさっきのメイドさんとは打って変わり、今のメイドさんは超男口調。
またも翔の時が止まる。
こんな綺麗なメイドさんが男だなんて、神様……あんた何してんの。
メイドさんはさっきのような笑顔を浮かべて、ペコリと綺麗に1礼をした。
「私、相崎家に仕えるメイド。瀬野翔と申します。よろしくお願いしますね」
メイド——瀬野翔は、自分の名を名乗った。
何じゃこりゃ(^q^)
助太刀部の「かける」とメイドの「しょう」が名前の表記が同じだ。
やべ、これどうしよう。
とりあえず、次回から「かける」君視点で行きます。
そうすると「しょう」の方は、表記が「瀬野さん」になりますんでww
次回に続く!!
メイドのヒロインが未だに出てきていない……ww