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Re: 俺様メイド?!!-協力、野宮詩織様でコラボ小説掲載- ( No.78 )
日時: 2011/03/16 16:43
名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: GlvB0uzl)

番外編 俺様メイド×おいでませ、助太刀部!! コラボ小説

【東の謎を解明せよ】


〜岡崎翔視点〜


 で、始まってしまった。東探し。
 神出鬼没の不良なんて、もう探しても無理じゃないか。何故そこまでして探し出そうとする?
 そういうのって、やっぱり根性って言う物なのか?

「いないねっ! どういう時に出るのかな、その東って人はっ?」

 探すのに飽きたのか、深間の表情が疲れている。
 さっきから2時間ぐらいうろついているけど、全然見つかる気配なんてないし。
 すると、相崎さんが思い出したような声を出した。
 何? 東が出る場所を思い出してくれたのか?!

「東を慕っている人がいます。その人に当たってみましょう」

「そうしよう」

 ん? 舎弟とかそんな感じなのか?

***** ***** *****

 華月学園というお嬢様学校の隣に建つ、不良の巣窟である黒金高校。
 今日は土曜日だからか、校門は閉まっているし誰もいなさそうだ。

「東はここに通っているんです」

「よし、片っ端から脅して訊いてみるか」

 桜が抜刀しかけた所で、へらへらした声がかかる。
 その方向を見てみれば、金髪碧眼のもろ外国人の人がそこに居た。しかも学ラン。
 や、やっぱり英語か? フランス語とか喋れるかな、俺。

「睦月先輩!!」

「優亜ちゃんやないの。どないした? 今日は学校、休みやで」

 日本語ぺらぺらだ!! しかもこの人、関西弁使っているし!!
 俺の決意が、何か無駄になった気がした。

「んん? その後ろに居るお兄さん——あ、優亜ちゃんの彼氏? ごっつイケメンさんやないの」

「違います。そんな事をしたら、——何でもありません」

 言いにくそうに相崎さんは、睦月と呼ばれた奴から顔をそらす。
 睦月は俺の方を向き、ふーんとうなずいていた。納得いかないのか?

「で、何しに来たん? 喧嘩ならある程度なら出来るけど——。そちらのお嬢さんは銃刀法違反とか知ってはんの?」

「知っているがそんな法律を無視しても死にはしない」

 原作者の野宮詩織さん、御免なさい(By山下愁)

「何や、偉い自信のあるお嬢さんやないの。まぁ、おいにとってはどうでもいい」

「あのねっ睦月さんって言う人っ! この辺で、東って言う人を見なかったかいっ?」

 深間がぴょんぴょん跳ねながら、睦月って言う人に訊いていた。
 あまりにも身長に差がありすぎて、思わず笑いそうになってしまった事は会えて言わないでおこう。
 相崎さんは目をキラキラさせながら「可愛い」と連呼していたが。
 この小説のキャラが、理解できなくなってきた。

「東さんを探してるん? それなら、今日は本の発売日だから、本屋に居るんやないの?」

 何か、東の行動を熟知しているような——。気のせいか。
 手掛かりがあるなら、本屋に行くか。相崎さんの言うには、この辺りには本屋は1つしかないらしい。

「あれ、そう言えば——瀬野さんはっ?」

 深間が不思議そうに声を上げた。
 ん? そう言えば、瀬野さんが居ないな。後ろに居たはずなんだけど——。
 家に帰ったのかな?

「あ、電話や」

 突然、睦月と言う人の携帯が鳴る。誰かからの電話らしい。
 睦月と言う人は電話のスピーカーを耳に当て、そして表情を強張らせた。
 何か口をパクパクと開閉させて、目を見開いている。

「あ、あ、東さん?!」

「「「「ハイ?!」」」」

 その場に居る俺ら全員が、声を上げてしまった。
 何?! 東からの電話って……嘘だろ?!

「え、あ、ハイ。その——男と一緒にいます。イケメンの。ハイ。——あと、帯刀している奴と小学生みたいな奴ですかね?」

「それは私の事かいっ?!」

 小学生と言われて、憤慨する深間。
 その身長を見れば誰だって小学生と思うぞ、俺もそう思った。

「え、今からですか? じゃぁ、分かりました。行きますんで、ハイ。——お前ら、喜べ!!」

 睦月(と言う人)が、嬉しそうな表情で俺らに言ってきた。

「東さんが会ってくれるらしいぞ!!」

 桜の瞳が煌めいたような気がした。
 東さん、逃げてください。

 続く!!