コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- ↑↓黒猫Refrain↓↑ ( No.1 )
- 日時: 2011/01/14 11:40
- 名前: 皐月 凪 (ID: VozPDcE.)
_________降り止まぬ雨............
黒い傘に身を委ね歩く.........
現日付
2011年4月8日(金) AM8:02分
俺の転校先の高校『東雲学院』に到着した
誰もいない玄関で傘をたたみ、靴に履き替え、理事長室を探そうと掲示板の学校案内図を眺める俺、『火倉 蓮(カグラ レン)』はとある理由で転校を余儀なくされた........
俺の家は、神社で人里離れた山の奥にある
一番近くの高校は去年人数が少なすぎ.........
っていうか俺だけだったので閉校となった。
そうして、山を降りた都会の高校に通うことになったのだが、本家の神社から学校まで通うのは、容易ではないということで転校入学手続きは済んでいたのだが、アパート探しをするはめになり、5日遅れての転校となったのである。
理事長室は、職員室、校長室....と並ぶ通りの一角にあった。
早速ノックする
「はい、どうぞ」
ドアの向こうから女性の声が聞こえた
金属製のドアノブに手をかける
_____バチッ
「いッツ!!」
強烈な静電気に思わず声を上げてしまう
「し、失礼します....」
部屋の中は、高級そうな家具でびっしり埋めつくされていた
部屋の一番奥の大きなふかふかの腰掛椅子に座り、前の机に両肘をつく髪の長い女性。
リアルに20代後半、いや、30代前半?と思われる............
「えっと、蓮くんだっけ?............入ってくるなり人の顔見て年齢予想は失礼だと思うけど?」
えっ!?、なんで年齢予想していたことがわかるんだ?
..........いや、適当に言っただけかも、うん、俺はそう信じたい
「年齢なんて予想してないですよー」
フフッっと微笑む理事長
「だって、指、数えてるじゃない」
俺の手を見る.......
自分の手は、知らぬうちに数を数えていた
物や数を数えるときの指を折って数える癖が出てしまった....
「も、申し訳ないです!!」
誤る他なかった。
何せ転校初日、これからいろいろ迷惑をかけることもあるだろう
そんな理事長の評価を今から下げたくわない
「じゃ、いくつに見えた?........正直に答えないと......」
引き出しに手を突っ込み何かを出そうとする理事長.....
引き出しの中からガチャガチャと金属系の音が鳴る
俺は、迷わず言った
「え、永遠の18才!!!!!!!!」
その瞬間、引き出しからでかけた、銀色に光るの鋭利な何かはしまわれた。
..........まて、あれ間違いなく凶器だったよな....
「よろしい、では君のクラスを案内しよう、ついて来なさい」
笑顔で言う理事長に俺は、若干の恐怖たるものを覚えた
理事長室を出て、しばらく廊下を歩き、長い螺旋階段を上る
2階、3階、と登り、3階のフロアで理事長の足が止まる.....
「蓮くんのクラスは、2年B組、この階のどこかにあるから頑張って探しなさい!!.........私は疲れたから理事長室に戻るわ」
そういうと理事長は、3階フロアの入り口横のエレベーターに乗り込む......
エレベータの中でこちらに手を振る理事長。
そのままゆっくりと降下していった.................
ってか最初からエレベータ使えよ!!!
何なんだあの変わり者の理事長は..........
まぁいい、とりあえずこの階のどこかに俺のクラスがあるんだよな
とりあえず歩き始めた
3階のフロアを右に行くか、左に行くか.....
まず最初の選択しはこれだ
「右行けば」
どこからか聞こえる声に左右前後を振り向いてみるが誰もいない
気のせいか.......
俺は、左に歩き始める
「だから右行けっつってんだろ!!」
声は俺の足元から聞こえた.......
足元を見る.......
へ?
そこには全身真っ黒の猫が一匹。
まさか、この猫がしゃべってるのか?
.........んなわきゃねぇーよな、よしよーし
黒猫の頭を撫でる
「触ってんじゃねぇーぞ、もやし野郎!!」
げっ!
しゃべった、この猫しゃべった
しかももやし野郎呼ばわり............
_______ドンッ
「ウッッ」
背中に衝撃が走った
「邪魔!!、フロアの真ん中で道ふさいでんじゃないわよ!!ってかあんた誰?」
後ろを振り返ると、黒い髪を横で紫のリボンで結んでいる身長は俺より若干低めの女の子がいた
よく見ると左右の瞳の色が違う.........
「ちょっと、何ガン見してんの、キモいんですけど..............えっ、もしかして噂の変態さんなの?」
つい、瞳の色に見入ってしまっていた自分がいた.....
この学院で噂になってるのかなんなのかは知らんが、変態さんではないとハッキリ言ってやりたいが......
ってそれより猫、黒猫!!
「聞いてくれよ、この猫しゃべったんだ!!」
足元を指差す
...........黒猫は消えていた
「うっさい!!、今授業中なのよ、それに猫なんていないじゃない...........あんたやっぱり」
俺に負けないくらいデカイ声で指摘する紫リボンの少女
テメーがうっせーよって突っ込みたくなってくるわー
「言っとくけど、俺は今日からこの学園に転校してきた2年B組の火倉 蓮だ!!、変態でももやしでもねぇーからな!!」
「だから、うっさいってー、授業中だって言ってるのが分かんないの?!!」
あー、こいつ俺の嫌いに分類されるタイプのやつだぁー
俺は、ついに突っ込んだ
「オメーのほうがうっせーよ!!!」