コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

↑↓黒猫Refrain↓↑ ( No.12 )
日時: 2011/01/18 10:51
名前: 皐月 凪 (ID: VozPDcE.)


......そう言えば、あの隅っこの方にいる、幽とかってやつ、俺がここに来たときからずっと本読んでるよな...

病気か?......

「幽くん、その本面白い?」

俺は、話かけてみた


........


............


..............

反応がない..........



「幽くん?.......」


こいつホントに病気なのかも...


「おい、男ならしっかりしろ!!」

またもやねねが一喝。

こういうやつを放っておけない性格なんだろう......


ん?、俺とねね以外みんな笑いをこらえているようだ


俺らなんかおかしこと言ったか?.......


「フフッ、蓮さん、ねねさん、幽は女の子なのよ」

ソファーで、女子3人+少年1人で話しをしていた白いワンピースを着た、清楚そうな柚葉さんが言う。



ねねは驚いていたが、俺はそう驚くほどでもなかった

なぜなら、幽の銀に輝く髪、本を読んでいてあまりよく見えないが、間違いなく美形の顔。
女でも男でもあてはまる顔だ。


とりあえず、今後の関係のためにも謝っておくべきだろう


ってか、なんで俺わざわざ、くん付けて呼んだんだろう?
普通に幽でよかったじゃないか.......

失敗した......


「幽、気づかなくてゴメン!!」



「..........ペラ」

本をめくる音しかしない.......



_____やっちまった.........



「最低だな、見損なったぞ蓮」

壁にのっかかり、瞑想していた楓さんに言われる

黒髪ロングの美少女に言われる一言としてはデカいぞこれは.......
Mならまだしも、俺はあいにくMではない.....


「巧、私喉が渇いたわ、マンダリンオレンジティーを入れなさい、あと木イチゴのティラミスも用意して」

は?、この金髪カールの女の子は何言ってやがるんだ?


「メイリー、俺毎回言ってるけどさぁー、この地下基地に食料なんかねぇーっての」

メイリーとやらの隣に座る、巧という少年が言う

以外としっかりしてるぞ、この少年.......って一応高校生だっけか...



「はぁ、そうだったわね.......柚葉、あなたの権力使ってなんとかしなさい」


「メイリーちゃんごめんなさい、私の専属執事もSPもこの地下には入れないの」


え?、なんか会話がおかしいぞ......

「柚葉ちゃんはね、世界を束ねる篠崎財閥の一人娘、つまりお嬢様なのよ、メイリーちゃんは、日本人とアメリカ人のハーフで、お父さんが大統領なの」


2人の会話を不思議そうに聞いていた俺が気になったのだろう、柚葉さんの隣に座っていた知恵さんが、わざわざ席を移動して俺に教えてくれた


「知恵さんでしたっけ、教えてくれてありがとうございます」



知恵さんの顔がみるみるうちに赤くなった

「そ、そんな//、と、と、と、とんでもない!!!!!!/////」




「蓮、知恵は眼鏡を外すと凄いんだぜ......」



「ちょ、ちょっと、やめて、やめ........」

巧は、素早く知恵の後ろに回り込み、眼鏡を外した



眼鏡を外された知恵さんは俯いて、無言で三つ編みを解き始める...



_____バン!!!

長テーブルに右足を置いた


「ようテメーら、よろしくやってっかぁ〜」

うわ〜、性格変わっちゃったよ〜

これが二重人格ってやつなのか........


知恵さんは、タバコを吸う迅斗さんのもとへと歩きだす


「このロリコン糞野郎、スパスパうっせーんだよ!!!、ぶっ殺すぞハゲ!!」


.......この状況、明らかに知恵さんの方がうるさいと思う。

そして、この瞬間一番言ってはいけない単語が出たと思う......



迅斗さんはタバコを吸うのを止めた。

そして、無言で隣で話しかける大和さんをぶん殴る......


気絶する大和さん........その上に座る迅斗さん



大和さん、かわいそうに.......



そして、知恵さんの矛先は隊長の白兎さんにまで向けられた......


「この歳で白髪かよ、じじいかお前」


白兎さんは、笑顔で言う


「巧〜、責任取れよ〜......」


巧は、俺に近づいてくる....


「蓮、なんとかしてくれ〜」


あ〜、いるんだよね〜こういう後先考えないで動くやつ....


俺は、そう言うのをアホって呼んでる。


「いやいや、あなたが眼鏡外したからこうなったんでしょうが〜」


ん?、壁の方から鋭い視線を感じる......

俺は、チラっと視線の先を見る......


楓さんがもの凄い目つきで睨み付けていた。


.......あの方俺にやれって言ってるのか?...
いや、やらなきゃ殺される...

「わ、分かったよ、眼鏡はめればいいんだろ」


俺は、床に落ちた眼鏡を拾い、白兎さん相手にまだ何か言ってる知恵さんに近づいていく


そして知恵さんの後ろから、そっと眼鏡をかけてやる



瞬間、ストンッと知恵さんは、床に倒れた。


「見直したぞ、蓮」

楓さんに言われる

......とりあえず、よかった。



今の現状は、

ソファー左に、入り口側からメイリー、雛、その長ソファーの後ろに、気絶中の大和さん、その上に座る迅斗さん。
ソファー右に、入り口側から柚葉さん、明日香さん、右奥の隅っこに幽、そして幽の横で本をのぞき見しているねね。
左奥の壁によりかかる楓さん。
中央奥の大きな机に白兎さん、一歩さがって俺と巧、そして俺の足下に倒れる知恵さん。

足下にいた猫達は、危険を察知したのか、長テーブルの下に移動し、会話している.....



空気重いなぁ〜