コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

↑↓黒猫Refrain↓↑ ( No.17 )
日時: 2011/01/25 17:00
名前: 皐月 凪 (ID: VozPDcE.)


「ヤロー、とりあえずくたばってるやつら起こせ.......白兎、そろそろ時間じゃねぇーのか?」


重い空気のなか最初に口を開いたのは、楓さんだった...

あれ?、こんなキャラだったか.....



さて、俺の足下に転がっている知恵さんをどう起こそうか...


迅斗さんは、どう起こすのだろうか...
ここは、見習おうかな


気絶する大和さんの上に座っていた迅斗さんは、大和さんから降りると、無言で口と鼻を塞いだ。



「...ぷはっ!!!、おい!!、迅斗、俺を殺す気か!?」

生命の危機を察したのか本能的に起きあがる大和さん



俺も一瞬、知恵さんの鼻と口を塞ごうかと考えたが、二重人格者とはいえ女の子だ......そんなことしたらただじゃすまないだろう...


「蓮、何してる?、早く知恵を起こせ」


楓さんがしびれをきらしている...


足下で気持ち良さそうに眠る、眼鏡をかけた優しそうな女の子を見ると、なんだか起こしたくない......



あっそうだ、ねねなら起こせるかも


「ねね、知恵さん起こしてくれないか?」

幽の横で本を覗くねねに頼んでみる...


「え〜、自分で起こせよー、今いいとこなんだよ」

何がいいところなんだ?...

あの分厚い本には何が書かれているんだろう...

ますます気になる...


「と、知恵さん、知恵さん起きてください」


試しに声を掛けてみるが起きない。


「ったく、なってねぇーなー、だからもやしなんだよ」

長テーブルの下で猫会議やらをしていたクロが出てくる...


「...もやしじゃねぇーよ!..........じゃ、じゃあどうやって起こせって言うんだよ?」


「キスして起こすんだよ、有名だろ〜」

...まぁ、とある童話なんかじゃ有名な話だが、



そんなんあるわけねぇーだろ!!!


「却下だね、第一勝手にキスされた相手も迷惑だろう、あ〜もう、クロじゃ話になんねぇー、え〜とそこのオレンジ!!、お前知恵さんの猫だろ、なんとかしてくれよ」


テーブルの下のオレンジ色の猫に言う


「おいおいおいおいおい、わたしゃねー、オレンジじゃねぇーのよ.........モエって名があんだ!!、貴様に気絶した知恵を起こす唯一の方法を教えてやろうと思ったけど、態度がなってねぇーもんなー」


なんだこの猫、よくしゃべりやがる...


「あ〜、モエさん、スミマセンでした、そんでその方法教えて頂けませんか?」


適当に謝ってみる


「ふん、まぁ、いいだろ、特別に教えてやる.......乳を揉め。」



....は?、何言ってんだこいつ



「おい、オレンジ、そんなことしたら周りになんて呼ばれるか分かるか?」



「お前は、もやしだから、もやしとしか呼ばれないんじゃないか?、なぁクロ」

頷くクロ



「変態って呼ばれるに決まってんだろ〜〜〜〜!!!!!!!!」


あっ、起きた...


俺が怒鳴ったせいか、知恵さんは、起きあがった


「あ、あの...す、す、スミマセンでした!!」

起きあがるなり、周りに謝罪する知恵さん

自分が二重人格だってことを本人も自覚しているようだ。


「よ〜し、それじゃ、猫たち頼む」

新聞を読んでいた白兎さんが言う。


それを聞いた猫たちは、テーブルの上に上がり輪になった。



___光失せし十三の魂

____魔の猫通づるとき

_____異界の扉開かれん


『詠唱魔法 エターアーセル!!!』


猫たちが声を合わせて何かを唱えると、空間が割れ、中から巨大な黒い門が出現した


「ええ〜!!、なにコレぇ〜、もっかいやって〜♪」

ねねが興味津々にはしゃいでいる



「は、早く入門しろ!!、テルマギガを使ったせいでわしらにはあまり魔力が残っておらん、ましてやエターアーセルなど高度な魔術じゃ、もってあと12秒じゃ!!!!」

楓さんのパートナーである赤茶色の猫ユエが言う


白兎さん、巧、柚葉さん、雛、知恵さん、幽、大和さん、迅斗さん、ねねと次々に扉の中へと入っていく...

残るは俺だけ...


「も、もう限界じゃぁぁぁぁぁあ〜〜〜!!!」


俺が扉に飛び込んだ瞬間に巨大な扉は消えた。






______気がつくとそこは、草原のど真ん中だった。

しかも俺一人.......どうやらみんなとはぐれてしまったらしい...



どうしたもんか...

俺のパートナーとかほざいてた黒猫もいねぇーし...


そう言えば、みんな猫呼ぶときテルマとかなんとか言ってたな...


「テルマ!」

なんとなく言ってみた...


「ようもやし、俺を呼びだしたってことはテルマか?......よく覚えていたな、褒めてやる」


...だから、猫に褒められても嬉しくないって、それに


「もやしはやめような、某宅急便のシンボルさんよー」


「ああアレか........って俺を侮辱する気か!?、呪うぞテメぇー」


「へぇー、呪えるもんなら呪ってみなー♪」


「あ〜、マジで呪ってやる......黒猫の呪いは強烈だぞ〜」




「あ〜うぜぇ、おい蓮!!、オレさっきからここにいるんですけど何で気づかないかなぁ〜?」


ふと、茂みを覗くと赤髪ショートの明日香が座っていた
その横には、明日香のパートナーの深い緑に黒い斑点の猫スイカもいる


「明日香!!、よかったぁ〜人間いた〜!!!」


「おい、人間じゃなくてさぁ、女の子と2人きり......どうしよう//、とか思わねぇーのか?、お前一応男だろ?」


...悪いが、自分のことオレ呼ばわりしてるやつにそう言う衝動は起きない...

「だって明日香、あんま女の子っぽくねぇーじゃん」


「ったく、見る目がねぇーなぁー、ほれ、触ってみ♪」


上着を脱ぎ、胸を近づけてくる明日香...



___や、やばい...こ、これはさすがにドキドキする...


「あい、そこまで〜、明日香、お前調子乗りすぎ........それに、俺らいるとこ東の外れの草原のど真ん中だぞ!!、今から歩いても街にたどり着くまで5日はかかる....くだらねー話してねぇーで暗くなる前に寝床見つけるぞ」


スイカが言う。
こいつ以外としっかりしている...今まで話した猫の中で一番賢い



「ハハハッ、なに息荒くしてんだよー、んでスイカどっち行く?」



「うーん、とりあえず西の方に歩いていくか」


「おい、ちょっと待てよ、方位磁針とか持ってるのかよ?」


「んなもんいらねぇーよ、コレがあるからなぁー」

クロが自分の髭を示す




.....そして俺たちは歩き出した。