コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- ↑↓黒猫Refrain↓↑ ( No.2 )
- 日時: 2011/01/14 15:25
- 名前: 皐月 凪 (ID: VozPDcE.)
謎の生物の予言の通り、右側を歩く........
そして、俺の後ろを付いてくる紫リボンの少女
「お前なんで付いてくんの?」
「お前じゃねぇ〜!!、私は音音嶋 寧音(ネネシマ ネネ)!!、私も2年B組なの、半年ほど海外に行っていて今日帰って来たってところよ」
つまり、海外から帰ってきたばかりの在校生と、まだ自分のクラスにもたどり着いていない転校生が、同時に同じ教室に入る訳だ.........
しかも、ねねしまねねってなんだよ........
どんだけ『ね』が多いんだ?
名字は仕方ないとして、名前にねを付ける、しかも2つも付ける親ってどんな親なんだ?
ってか、俺が転校生だって知ったら普通クラスとか教えねぇ〜か?
なに転校生の後ろ付いてきてんだよこいつ
「おい、ね×4のしま、クラス分かってんなら教えろよなー、ったく気がきかねぇー女だ」
「イッッてぇぇぇぇえ〜〜〜!!!!」
アキレス腱を思いっきり蹴られた
「ね×4のしまって何よ!!」
「そのまんま端的にまとめただけだよ、ねを4つ取ったら嶋しかのこらねぇ〜だろ............悪かったよ、でもなにもアキレス腱蹴ることないだろ!!、しかも全力で」
「お前マジむかつく!!転校生だからってあんまり調子乗ってると、ろくなことになんないわよ」
もう、ろくなことになってないような気がする.......
立て札に2ーBの文字が
やっと教室にたどり着いた。
俺は教室のドアをノックする...
より早く、ねねとやらはもの凄い勢いをつけて教室のドアを開ける
「おい!!、お前ノックくらいしろよ!!」
って注意する俺はそっちのけでドシドシ教室に上がり込むねね
「みんな、ただいまぁぁぁぁぁああああ〜〜〜〜〜〜!!!!!」
「おかえりねねちゃ〜ん!!!!!」
クラス中が立ち上がり、号泣するねねに次々と抱きついていく......
クラスは、ねねちゃんお帰り、祝福モード全回。
そして、教室入り口で行き場なく棒立ちする俺。
ここは俺もどさくさに紛れて参加するべきか......
いや、おとなしくクールな転校生を気取るべきか.....
もう、いいや、参加しちゃえ〜
俺は、どさくさに紛れてねねに抱きついた
「ねねちゃんおかえりー」
「いーやぁぁぁぁぁぁああああああ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!」
「ぶへぇ」
抱きついた瞬間ねねの平手が俺の顔面を直撃する......
辺り一面静まりかえった
「ちょっと、なんであんたが抱きつくのよ!!!この変態!!」
「ご、ごめん.......なんかお帰りモード全回で俺の行き場無かったからつい.......」
「ってかオメー誰だよ?、ねねちゃんに抱きつくとは良い度胸してんな!!ああーん」
いかにも不良ですよオーラだしてる金髪の男にガンつけられる
ってかオメーも十分抱きついてただろ........
「はいはい、みんな落ち着いて〜、この人は、転校生の火倉........なんだっけ?」
お前が担任か、まず言わせてもらう.........一番興奮してたのお前!!
ってかテキトーだなおい
俺このクラスにいらなかったんじゃねぇ?
「火倉 蓮です.........よろしく」
「違うだろ、変態 蓮だろ〜」
またさっきの金髪野郎だ.......
火倉の名字をけがされた..........
今の俺はブチ切れ寸前だがここでキレたら他に迷惑がかかる
「コラァ、ダメじゃないそんなこと言っちゃ、蓮くんの席は窓側の一番後ろね」
担任に指摘された席へ向かう
同時に、立ち上がっていた生徒も次々自分の席に戻って行く
鞄から教科書類を取り出し机の中へ入れる
っと、筆箱を落としてしまった
辺り一面にシャーペンやら、定規やらが散らばる
「やっちゃった.......」
俺は、散らばったものを拾う
最後の一本......
と、自分の手と誰かの手が重なる.......
「す、すみません!!」
俺は、急いで手を離そうと、腕を引っ込めたがそれより先に手を捕まれた.....
白く細い、繊細で綺麗な手......
俺は手から上に除々に目線を上げていく
目線の先には、黒髪ロングの絵に描いたような美少女がいた
心臓が大きく高鳴る.........
「その手...........あなた、ここに来る前に猫に会わなかった?」
美少女から発せられた予想外の言葉.........
「な、なんで知ってるんですか!?、誰も信じないでしょうが、その猫しゃべるんです!!」
「ちょっとそこ!!、もう授業始まってるのよ!!、教科書開きなさい」
先生に指摘される
「また後ほど詳しく聞かせてちょうだい」
黒髪ロングの美少女はそう言うと手を離し、授業に戻った
この人、あの猫のことなんで知ってるんだろう?
俺には授業で分からないところは無かった
なにせ、前の学校では、生徒は俺一人、1人に対して3人も先生がつくという有様だ.........
嫌でも頭にたたき込まれた。
そんで気付けば放課後。
昼休み終わった辺りから、ねねの姿が無いが誰も気にしていないようだ......
あんだけお帰りって騒いでたのに.......
なにかがおかしい
「火倉くん、付いてきて」
黒髪ロングの美少女に言われ、夕暮れの教室を出る