コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

↑↓黒猫Refrain↓↑ ( No.24 )
日時: 2011/02/14 15:44
名前: 皐月 凪 (ID: VozPDcE.)

「では、一人目前へ!!」

中央に座る巨大な猫が言う


「蓮、行け」
白兎さんに言われる

「で、でも俺、魔術なんて一度も使ったこと無いですし...」

「ったく、何回も言わせんなよ.....自分が使おうとしてないだけだ」


......無理矢理前に出された俺。


「021番隊、№02 咲間 雫 VS 016番隊、№12 火倉 蓮......試合開始!!」

巨大な猫が言った瞬間、半径100メートル圏内に結界が張られた。


瞬間、俺の体は氷結した...


「う、動けない...」


「フフッ、私の魔術で氷結しなさい...粉々にしてやるわ」


どんどん固まっていく体......


「呼吸...できない.........死ぬのか、俺....」



「おい、白兎!!、試合中止させろ!!、あいつ死ぬぞ!!」

結界の外で明日香が騒いでいるのが見えた...


「.........あいつは死なないさ」





「......もう、ダメだ..........」

俺の視界が次第に暗くなっていく......






_________ドックンッ!!!!!


__熱い


なんなんだ、俺の体が燃えるように熱い...




「うおぉぉぉぉぉぉぉぉおおおお〜〜〜〜!!!!!!!!!」


気が付くと、俺は氷結状態から解放され、体からは真っ赤な炎が吹き出たいた...

なんだこの炎......熱いのに熱くない......魔の炎...


「あ、あんた火属性!?......ま、まぁいいわ、その程度の炎、炎ごと氷結よ!!!」


『奥義!!エスクードアイシス!!!!』


まるで、超高層ビルのごとく立ち上がった巨大な氷の固まりは俺目がけて急降下してくる...






_____俺の炎はただの炎じゃない...



______狙ったものを最後まで焼き尽くす地獄の炎...



_______『獄炎』




俺は、右手を急降下してくる巨大な氷塊にかざす



瞬間、巨大な氷塊は燃えると言うより、強烈な光を放って破裂した



「なっ、内側から魔術をかけるだなんて......あんたとんでもないやつね.......こ、降参するわ」




「勝者、016番隊 火倉 蓮!!」




「蓮、凄かったよ〜.......次も頼む♪」

白兎さんが言う


「ち、ちょっと待ってくださいよ!!、俺だけなんていじめじゃないですか〜」


「じゃ、私が行く」
楓さんが手を挙げる


よかった〜、免れた〜.......楓さんいい人だ



「えっ?、じゃあ私が」
続いて明日香も手を挙げる


「俺が行くよ!!」
巧...


「俺が!!、私が!!、俺が!!いいや私が!!........」



そして残るは俺一人。



「......じゃ、俺行きます。」



「ど〜ぞど〜ぞ」
みんな揃って俺に譲る...



.........ひでぇ、ひでぇよみんな...



渋々、前にでる俺...


「おい......オメーら、たかが一回勝ったからって調子乗ってんだろ......ざけんじゃねぇー!!!!!!、5対1だ!!、そこの新入りが可愛そうなら、誰か出てきてもいいぜ......全員でもかまわねえがな....アハハハ」

金髪ヤローがほざく



よし、さすがに5対1はキツイ、だってほぼリンチ状態だもんな

みんな来てくれるだろう



「いや、蓮一人で問題は無い」




ええ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!



「白兎さん!!!!、ムリですって!!!!、何を言ってんすか?」




「冗談、冗談、えーと僕と迅斗と大和の男性陣が参戦、これでいいよね」

白兎さんが言う


「あれ?、巧も男じゃないんですか?」


「ああ、巧は夜しか魔法使えないから...」

一体、巧はどんな魔法属性なんだろうか......



「では、両チーム用意はいいかな?......試合開始!!!」


巨大な猫が試合開始宣言をした瞬間、フィールドが真っ暗な闇の中に変わった


「白兎さん、いますか?...何も見えないんですけど...」


「蓮、迅斗、大和、この状況...この闇の中おそらくこの空間には僕等しかいない、これは、あの金髪の隊長、夕凪 裂也の呪縛魔術の中......このままだとあと30秒で俺たちは死ぬ......その前に僕の魔力を全て使って、時間を少し戻すからその間に始末してくれ...」



『光速魔術 シャインメザルト!!!』

白兎さんが唱えた瞬間、闇が振り払われ時間が逆再生したかのように、時が逆に進んでいった


そして、試合開始の場面まで戻った...

相手は停止している...


白兎さんは、地面に倒れている...


「白兎さん!!」
俺は、倒れている白兎さんに駆け寄る


「蓮、白兎は大丈夫だ、それより相手をしま....」

迅斗さんの言葉がとぎれた...


「...な、なぜだ......なぜ白兎のシャインメザルトが効かない...」
驚く迅斗さんの目線を辿ると、停止していたはずの相手4人が動いている


「悪いねぇ〜、こっちにも光属性いるのよね〜」
金髪ヤローの横で倒れているのが、その光属性のやつなのだろう



「まずい!!、金髪ヤローの呪縛魔術、もう一回かけられたら間違いなく死ぬぞ!!大和、高純度の水!!」

迅斗さんが言う


「はいよ!!」

大和さんが、俺たちと相手の対角線上に水を散乱させる


その水を迅斗さんが瞬時に氷結させ、分厚いバリアのようになった


「秀吾、やれ」
その氷の向こうから、金髪ヤローの声


瞬間、分厚い氷に灼熱の炎がぶち当たる



「迅斗!!」

大和さんが叫ぶ


「....も、もう俺の力じゃ押さえきれねぇ......くっ」


迅斗さん、とても苦しいそうだ...

俺になにか出来ないか...


「大和さん!!、俺の獄炎を空間移動できますか?!!」


「やってみる!!」

大和さんは、両手を分厚い氷の前にかざし、唱えた


『奥義 クラークホール!!!』

瞬間、空間に大きな亀裂が入り、中には向こう側、相手が見えた


「蓮!!、この中にとびきりの炎をぶち込めぇ〜〜〜!!!!!!、この魔術を維持できるのはあと25秒だ!!」

必死で空間を制御する大和さんが叫ぶ


「行け〜〜!!!!!、蓮!!!!!!!!!!!」
続いて迅斗さんも叫ぶ





_____よくわかんねぇーけど、今俺ができる精一杯をぶつけようと思う....





「うおぉぉぉぉおおお〜〜〜〜!!!!!!!」

俺は両手を重ね合わせ、照準を空間の切れ目に合わせた




『奥義 獄炎!!!!!!!!!』