コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

↑↓黒猫Refrain↓↑ ( No.8 )
日時: 2011/01/17 13:33
名前: 皐月 凪 (ID: VozPDcE.)


「そもそも、魔界猫って言うのは魔法界や冥界へ行くのに必要なパスポートのようなものだと思ってくれていい」

白兎さんが言う


猫がパスポート......


「おい、白兎、それは俺らを侮辱しているのか?」

足下のクロが言う


「ち、違うよ〜........ま、逆に言うと君ら魔界猫がいなければ俺たち人間は魔法を使うことはできない.....」


冷静になれ、俺........

魔界猫がなんだ、魔法がなんだ......
この非現実的なことをこいつらは言っている
しかも、俺は招集魔法とやらを一度見ている

信じる他ないのか.....


いや、まだ俺は魔法とやらを使ってない!!
そうだ、使ってないぞ!


「白兎さん、俺、クロと契約したはずなのに魔法とか使えないんですけど、やっぱり契約ミスとかなんじゃないですか?」


返答は横から来た


「お前が使おうとしてねぇーだけだろ........今の現状から逃げようとすんな.......」

長いすにもたれかかり、タバコをくわえる男性、十五夜 迅斗さんだ


今の現状から逃げようとすんなだって......
なんの罪もねぇ俺をこんな訳のわからんことに巻き込みやがって.....


「嫌ですよ俺、普通の高校生活送りたいです........」


率直に自分の意見を述べた


「甘ったれてんじゃねぇーよ.........僕だってねぇー、好きで魔界猫十三衆になった訳じゃねぇーんだよ.........ここにいる猫達、元は人間だったんだぞ!!、どうして魔界猫になったのか...........これを知ったてしまったら.......」


白兎さんがキレた.......


俺とねね以外みんな俯いている......


魔界猫は、元は人間だっただって........
なぜ魔界猫とやらになったのか理由を知りたい


「ねね、俺はどうして魔界猫になったのか理由を知りたい........ねねは知りたくないのか?」


ねねは俯く

「わたし、もう知ってるから.....」


え、みんな知っててどうして俺だけ知らないんだ?


「白兎さん、隠さないで全て俺に言ってくれ!!」



白兎さんは意を決した様子で言う

「君や僕たち、ここに集まったメンバーは、もうとっくの昔に死んでいるんだ.......魔法界のある人物によって暗殺されてね......なぜ生きてるか、それは、君の最愛だった人が魔界猫になるのと引き替えに君や僕たちの魂を人の細胞に転生させ、後世に記憶を残させようとしたからだ....しかし、記憶の容量が大きすぎたため、13匹の猫にその記憶を分断して保存した......それがここにいる13匹の猫、そして君と僕らはその記憶を持って生まれてきた子供たち......つまり、それぞれの足下にいる猫は自分自身なんだよ........君が今の現状に納得いかないのも、記憶がないのも、12番目の記憶にかけられてあった魔法が弱まってきたためだとおもわれる.......これは、自分一人の問題じゃないんだ、もう一度考え直してくれないか」



........俺の最愛の人?
俺はその人を犠牲にして生き返って、そんでその人のことを知らない....
そんなことより、その人が伝えたかった大切な記憶までも知らない......

どんだけ最低なやつなんだ俺は.......


「俺、今の現状を素直に受け入れます........でも、俺の記憶...」

言いかけた瞬間、誰かに肩を叩かれる


「大丈夫、俺らと行動を共にするうちに思い出すさ、今は、お前の12番目の記憶以外の12個の記憶が集まってるんだ.......みんな現時点での記憶を確認しよう」

さっきまで迅斗さんの横にいた大和さんだった