コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- ↑↓黒猫Refrain↓↑ ( No.9 )
- 日時: 2011/01/17 15:20
- 名前: 皐月 凪 (ID: VozPDcE.)
白兎さんは、ゆっくり口を開く
白兎「記憶1...私はその日、私の最愛の彼と裏山のあの場所へ出かけた。紅葉の時期も終わり、間もなく冬が訪れようとしている裏山で、突如、視界が暗転し、気づくと彼は目を閉じて死んでいた」
楓「記憶2...私は泣いた、体中の水分が無くなるくらい泣いた......しばらくすると、黒いマントを来た3つの影が近づいてきて、彼に関わったやつは全員殺したはずだが、なぜお前は死なない?と聞かれた」
幽「記憶3...私はその問いに戸惑った。影の一人が私の額に手を当て何か呟くと、私は麻袋の中に入れられ、どこかに運ばれた。運ばれた先は、真っ暗な倉庫の中」
明日香「記憶4...男は言う。この青年は後に魔法界で大きな災いをもたらすため、青年とその関係者はすべて抹殺させてもらった。だが、どうやらお前には魔力に耐性があるようだ、お前の命と引き替えに皆を生き返らせてやろう、どうだ?」
メイリー「記憶5...私に迷いは無かった。私一人が犠牲になるだけでみんなを救える.......しかし、そう簡単なものではなかった。生き返ったみんなは、元の記憶を無くしたばかりか、生まれたての赤子の姿だったのである。魔法で死なない私をはめたのだ。その赤子は、自分が元いた家へと飛んで行った」
大和「記憶6...私は猫になった。幸運なことに猫の姿になっても、記憶があった。私は、影たちに記憶がないふりをし続けた。自分、いや、みんなを守るために。この記憶だけは失ってはならなかった」
迅斗「記憶7...私は、影たちのアジトらしき建物の中で密かに隠れ住んでいた。影たちが眠っている際に、書斎に忍び込んでは必死に魔術を習得しようと試みた。」
雛「記憶8...5年という歳月をかけ、ついに記憶を後世に残す魔法の開発に成功した。私はその夜、早速一つの人細胞に記憶を全て移した......だが、記憶の量が多すぎたためか、細胞は消失した。もう一度考え直し、記憶を13の人細胞に移すことに決定した。」
知恵「記憶9...私は、影たちの真実を知っていた。話から察するに、3人の影の内、一人は人間で、一人は魔界人、もう一人は冥界人だと分かった。影たちは、一日中なにかに没頭していてた。」
巧「記憶10...ある日影たちは、マントを脱いだ。マントの中はげっそりと痩せた爺さん3人。そして彼らは高笑いしながら抱き合った。」
柚葉「記憶11...爺さん三人は、地面に血で、それぞれ何かを書き、その上で3人円になって呪文を唱えた......不死の呪文。そう、彼らの目的は」
蓮「記憶12...空白」
寧音「記憶13...私は記憶の保存術を試みた。ところが、アジトにはもう人細胞のストックが無かったのである。私は、自分の猫の細胞13個に記憶を分断し、移した。13の細胞は、分裂を繰り返し、猫の姿になっていった。私は、13匹の猫それぞれに、人間の脳と同じ知識を埋め込み、それぞれ同じ記憶をもつべき者たちのもとへと向かわせた」
「今の時点で分かっているのはここまでだ。」
迅斗さんが、タバコに火を付けながら言う
俺の記憶がないせいでみんな困っている.....
「みんな、ゴメン!!」
俺は謝った
「何謝ってんだ?、お前は何も悪くねぇ........悪いのは、記憶の中のじじいだ」
迅斗さんが励ます
そう、全ての原因はその3人の爺さん
「白兎さん、今からそのじじいを捜しに行きましょう!」
「まぁまぁ、そう焦るな、第一そのじじいがどこにいるのか、誰なのか分からない......我ら魔界猫十三衆016番隊は、蓮の記憶が戻るまで高校ライフをエンジョイしよう♪」
.......ちょっとまて、ここにいるやつら全員高校生なのか!?
あの雛とかってやつ、小学生だろ!!
それに、迅斗さんタバコ吸ってるし!!
「あの.......迅斗さんって高校生なんですか?」
恐る恐る聞いてみる
「ああ、ちゃんとした高校生だ」
タバコ吸ってる時点で、ちゃんとした高校生とは言えない気が......
「え〜!!、でも兄さんタバコ吸ってますよね!?」
俺が言いたかったことを、ねねが言ってくれた
しかも、兄さんってなんだ?
「魔法界に酒タバコの年齢制限はない........あと兄さんはやめろ//」
ふぅ〜と煙を吐き言う迅斗さん
「なぁ〜に照れてるの〜?、兄さんって呼んで欲しいんでしょ♪」
さっきまで、巧をちゃかしてた明日香が言う
「え〜っ、そうだったの〜!?、兄さん引くわ〜」
兄さん呼ばわりした張本人が、引いている
俺は、突っ込みたい.....
じゃ、最初から兄さんって呼ぶなや!!と......
どうやら、迅斗さんは、ブチ切れ寸前のようだ....
こめかみがピクピク動いてる。
迅斗さんの隣で大和さんが、必死になにか違う話題を振っているみたいだが時間の問題だろう....
「あ〜、言っとくけど、迅斗キレたら手つけらんないからね〜」
今日の新聞だろうか?、何かを読みながら白兎さんが呟く
白兎さんの言うことだ、本当に手が付けられないのだろう....
次の瞬間、迅斗さんの目の色が変わった....
「迅斗、怒っちゃだめだよ!!」
どうみても小学生の雛が、迅斗さんの前に立ちはだかる
ヤバ!!、あいつ殺られる!!
そう思った瞬間、迅斗さんの表情は穏やかになった.....
「......わ、分かった//」
........この方ロリコンなのね。