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- Re: オタクな生徒会長は絶好調!?『第39話更新』 ( No.152 )
- 日時: 2011/08/12 20:56
- 名前: 棋理 ◆U9Gr/x.8rg (ID: nmP/.Rbk)
第40話『ラスボス戦を前にするのはセーブ?それともパーティー編成?』
「これが、私は生徒会長になった理由よ」
重苦しい雰囲気の中、会長が妙にあっさりとした顔でそう締めくくった。そして風紀委員室からつなげた音声から、自嘲めいた笑い声が聞こえた。
<生徒会長が星宮になったから、僕は風紀委員長という形でこの学校を良くすることにしたんだ>
「……ですが委員長、今の話がどうして執事・メイド喫茶をやるということにつながるのですか?」
笹屋の言葉に、俺たちも頷く。たしか、話の中に執事・メイド喫茶の言葉が出てきたような気が——。
<僕と星宮は2年前の生徒会長を超えたい。だから、そのためにあの人が作り上げた最高の文化祭を越える必要がある>
「……執事・メイド喫茶でなくちゃダメなんですか?」
「その質問には私が答えるわ」
そう言うと、あまり発達していない胸をはると、会長は言った。
「それは————私の趣味だからよ!!」
「「「「やっぱりそうかぁあああああ!!!!」」」」
生徒会役員全員そう思っていました。というか、執事・メイド喫茶をやると言われた時点でそうなるのではないかと疑っていました。まぁある意味「知らなくてもいい真実」だよな。いや、「知らない方が良かった真実」とでも言うのだろうか。
「まぁでも、姉さんがそう言うのなら仕方がないよね」
「龍先輩いきなりシスコンキャラを発動させるのはやめてくださいよ」
「やだなぁ。いつものことじゃん」
「何故に誇らしげ!?」
「あーあ、せっかくシリアスパートだったのに……」
「お前は本当に残念そうに言うなよ!」
龍先輩にツッコンで、終都がボケて俺がツッコむ。……な、なんだか本当にいろいろと残念だなぁ。
「そういうことだから、はい、解散!詳しいことは追々説明するわ!」
その一言で、かなり無理矢理だけれど解散になった。
———放課後———
「ったく……結局仕事溜まってるし……」
放課後、俺は一人で溜まった仕事を片付けていた。あれから数十分、会長は(存在忘れてたけど)顧問の早嶺先生に呼び出されて職員室に行っていた。そしてまだ校舎にいた俺に仕事を押しつけたのだ。
「はぁ……。それにしても、奏汰っていう人もすごいんだなぁ」
誰に言うわけでもなくつぶやいてみる。少なくとも俺が奏汰という人に抱いた印象は、「とにかくすごい人」だった。あの会長が「文化祭という名の最高の作品」とまで言わる文化祭を作り、会長を小さい頃からずっと想い続けていたということ。風紀委員長に会長を奪われたと思い、この学校を私立にまでしようとしたこと。何から何まで俺たちの常識の範疇を上回っている。それ故に狂気に満ちていて、この学校自体を支配していた。
「……正直、今のままじゃ無理だよなぁ」
俺がそうつぶやいたとき。生徒会室のドアが開いた。俺はドアの方を見ないで言う。
「あ、やっと戻ってきたんですね。仕事溜まってるんで、早く手伝ってくださいよ」
「残念だけど、今の僕には何の権力もないよ」
「…………へ?」
それは、会長の言葉ではなく男性の声だった。そのとき、俺の中の危険信号が点滅する。危険だ。この声の主は、危険だ。何の根拠を持って点滅するのかは分からない。けれど、悪寒が走る。俺は意を決してドアの方を見た。
そこには———
—————狂気に満ちた、元生徒会長伊集院奏汰の姿があった。
