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Re: オタクな生徒会長は絶好調?      『第7話更新』 ( No.18 )
日時: 2011/01/26 20:25
名前: 棋理 (ID: Fn07flnU)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.cgi?mode

第8話『つ、ツンデレなんかじゃないんだからね!!』

「と言うことで、大多喜には秘密で会議を行いまーす」

今日の執筆者は蒼井終都になります。そのわけはまぁ色々あって…。
きっかけは暁先輩のこの一言から。
『そういえば、明日は颯人の誕生日なんだよなー』
……今思えば、本当に余計な一言だな。それで、龍先輩が会長に頼んで急遽誕生日パーティーを開くことになった。
 当然、大多喜先輩はこのことを知らない。今日の放課後も『今日は特に議題がないから、集まらなくて良い』って言ってあるし。

「それじゃあ、何か良い案とかあるー?」
「いきなりかよ」
「えー?じゃあ暁、何か良い案ある?」
「ここは王道に誕生日ケーキにプレゼント交換とか?」

暁先輩の案に、会長はうーん、と唸る。会長の隣に座っている龍先輩も考えてるらしく、腕を組んでいる。

「あ、あの…。そもそもなんで大多喜先輩の誕生日パーティーをしようと思ったんですか?」

俺の隣に座っている月島が、遠慮深く手を上げた。
たしかに、あまり仲がよくない会長が大多喜先輩の誕生会を開くなんて…。
すると、会長は偉そうにふんぞり返った。

「ふっ。決まってるじゃない。それは——大多喜に恩を売っておけば、倍にして返してもらうためじゃない!!」
「なんて言うか…すっげー残念な理由だよな」
「うっさい!だいたいねー、私が大多喜なんかの為に誕生会なんて開くと思う?
 そんなの、自分から恋愛フラグを振りまいてるだけじゃない」

まぁ大多喜先輩のことだから『とうとう会長との間にフラグが!?』なんて、馬鹿なこと言いかねないからな。そこは会長にも分かっているらしい。

「確かに、颯人ならあり得るね。姉さん、ここは関係を保ちながら、慎重に行わないとね」「龍先輩、俺たち爆弾でも処理に行くんですか?」

なんだか龍先輩がものすごい深刻そうな顔でぶつぶつ言っているけど、無視。あの人は会長のことになると、本当にシスコンぶりを発揮するからな。今はこのまま壁に向かって話しかけててくれればいいか。

「それで?具体的に何をするんだ?颯人のことだから、まぁ普通に平凡な感じで良いんじゃないか?」
「甘い!!」

暁先輩の顔をめがけてびし!っと指を突きつける会長。目はなんて言うか…その…良い遊びを思いついた子どものような顔をしている。
…たいていこういう顔をした人って、周りの人を巻き込む案を思いつくんだよな。

「ふふっ。こうなれば——星宮家の人たち総動員して、豪華なパーティーを開くわよ!!」
「「「はぁーーーーー!!!???」」」

落とした爆弾は本当にでかかった!!