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Re: オタクな生徒会長は絶好調?      『第8話更新』 ( No.20 )
日時: 2011/01/29 11:20
名前: 棋理 (ID: Fn07flnU)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.cgi?mode

第9話『引き続き、蒼井終都がお送りします』

「会長、さすがにそれはやり過ぎではないでしょうか」
「ふふっ。これだから後輩連中は甘いって言うのよ」

たった今後輩連中(俺も含む)の頭の中にイラっとするマークがうかんだのは、言うまでもなかった。

「あのねぇ、大多喜の記憶力のことだから、どうせ平凡にパーティーをやっても三日で忘れるわよ。だったら、いっそのこと豪華ですっごいパーティーをしちゃえば、記憶に残る。アーンド、さらに恩が大きくなって帰ってくるって事よ!」

うわー、会長がジャ○アン化してるー。一気に生徒会室の温度が急降下していったと言うことは、すでに認知済み。

「うーん、姉さんの言うことにも一理あるね」
「あ、あの、そう思っているのは龍先輩だけだと…」
「そうよね!さっすが我が弟!分かってくれるわねー」
「そこは分からなくて良いかと…」
「そうと決まれば即実行よ!月島、あんたは何がしたい!?」
「もはや質問の意味が分かりません!!」

月島が会長と龍先輩の突っ込みで忙しそうだなぁ、なんて思っていると暁先輩がだるそうに言った。

「やっぱ、金持ちの考える事って分からないよなー」
「同感です。だいたい、星宮財閥まで巻き込む誕生日会って…。想像しただけでも寒気がしますね」

絶対どこかのホールとかを貸し切りにして、三つ星レストランのシェフとかを呼んで、どこかの財閥とかの頭取(?)とかを呼んでしまうに違いない。
っつーか嫌な予感しかしない。

「うっさいうっさい!とにかく、良い!?今から『大多喜の欲しいプレゼントを聞き出す作戦』開始!」

なんですかそれ。もはや作戦名が内容を移しているから、聞くまでもない。

「えーと…聞くまでもありませんが、一応聞いとかないと大やけどするので聞いておきますが。誰が聞きに行くんですか?っと言うか、どうやって聞き出すんです?ここで『欲しいプレゼントは何か?』なんて聞いたら、ばれちゃいますよ」
「もちろん、そのあたりは大丈夫よ。そこで!月島、蒼井、暁。あなたたちの演技力が試されるのよ!!」
「「「はぁ??」」」

やっぱりこういうときに苦労するのは、後輩なんですよね。今はっきりとそう思った。