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Re: オタクな生徒会長は絶好調? ( No.4 )
日時: 2011/11/24 13:59
名前: 棋理 (ID: 3s//keBI)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.cgi?mode

第2話『まずは自己紹介!……本当に全員集合まで時間かかったな』

「よーっす!」
「すみません、遅くなりました」
「こ、こんにちは……」

続いて入ってきたのは男子3人。
 最初に入ってきたのは熱血少年暁勇翔(あかつき ゆうと)。生徒会書記。運動神経抜群で、サッカー部のエース。勉強は上の下でまぁまぁ良い方。

「お前よりは良いぜ」
「ほっとけ」

そして二番目に入ってきたのは生徒会会計蒼井終都(あおい しゅうと)。生徒会で唯一のまともな大人候補。性格は生真面目でかなり頭が良い。顔も良いため、女生徒に人気がある。
 最後に入ってきたのは生徒会書記月島瑞樹(つきしま みずき)。気弱な性格で、いつもおどおどしているが、とても勉強熱心だ。顔は童顔で、女生徒のマスコット的存在。

「まともな人間候補って……先輩達のキャラが濃いだけですよ」
「悪かったな」
「ちょっと蒼井。誰がキャラが濃いのよ誰が」
「会長でしょうか」
「ケンカ売ってるの? ぼっこぼこにしてやるわよ。さぁ、コントローラーを構えなさい!」
「ゲームでケンカするんですか……」

終都と会長がなんか言い合っているが、無視。

「姉さん、そろそろ生徒会の仕事しないと……
「え? あぁそうね……。と言うことで、今日の会議始めるわよー」

いつものように気だるげな生徒会長の言葉で、今日も暇な生徒会が始まった。

「今日の議題は…。月島、何かある?」
「えぇ!? ぼ、僕ですか…」
「そうよ。いつも黙ってばかりじゃない。たまには何か議題とか出したら?」
「わ、分かりました……」

そう言って無理難題を押しつける……。
 本気で悩んでいる月島は、たまに俺たちにすがるような目を向けてくるが、無視。
 だって巻き込まれたくないし……

「……あ、あの。じゃあ今日は——」
「と言うことで、今日もただ単に自由に過ごして良し!」
「えぇ!?ぼ、僕の意見は?!」
「えぇー。面倒だし……。それに、月島の意見って本当に仕事っぽいし……」
「仕事っぽいってなんですか! それに考えろって言ったの会長です!」

月島が涙目で俺に訴えてくる。
 うーん……、さすがにこれは可哀想か? いや、これもいつもの風景か。

「先輩、いくら自分が執筆しているからって、それは酷いですよ」
「なんで俺が書いている内容知ってるんだよ!」
「テレパシーです」
「よし、それじゃあさっそくこの学校にもSOS団作るわよ」
「却下です!」

会長は舌打ちすると、またゲームに戻っていった。
……本当にこの人はオタ話しかしないな。それにしても会長、今なんのゲームしてるんだろう……。
 ちょっと覗いてみよう……。
 俺は会長の背後にそっと回る。そして、そこで見たものとは!

「なッ。こ、これは……」
「お、大多喜!? み、見るな!!」
「乙女ゲーム!?」

説明しよう。乙女ゲームとは、乙女のための恋愛シュミレーションゲームである。
主人公以外男性キャラで、そのキャラ達と恋愛をしていくという、いわゆるギャルゲーの乙女版というものである。
しかし!! 今はそんなことどうでもいいのだ! 問題は——。

「どうしてこんなに男がたくさんいるのに、乙女ゲームやってるんですか!?」

こんなに……。こんなに魅力的な男子生徒が、生徒会室というとても美味しい教室にいるのに……。どうして……どうして二次元の男子と恋愛なんか……。逆ハーレム状態なのに!!

「こんなに魅力的な俺たちが要るのに……」
「そう思っているのは大多喜先輩だけですが」

冷静に蒼井が突っ込んでくるが無視だ!