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- Re: オタクな生徒会長は絶好調? 『第22話更新』 ( No.54 )
- 日時: 2011/03/24 20:58
- 名前: 棋理 (ID: p81XYxhw)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.cgi?mode
第23話『カオスなメンバーでやると必然的にカオスな展開になる』
——金曜日——
「ふふっ…ふふふ……」
「…………」
生徒会室で会長は、ちょっと危ない笑いをしていた。……あれはきっと、自分の力を示すときが来た!とかほざいている悪役の目だ!
「か、会長…?」
「やってきたわよ私の時代が!龍、お便りの数は!!」
「ざっと30通かな」
少なっ!あ、いや…3日で30通は良い方…かな?
「30通!?……私の予想を遙かに下回ったわね」
ああ…やっぱり会長は残念そうに肩を落としている……。
そんな会長を見かねたのか、月島がフォローに入る。
「だ、大丈夫ですよ会長。3日で30通は集まった方です!カオスな展開になること間違い無しのラジオに、30通ですよ!すごいと思いませんか?!」
「……瑞樹、お前フォローになってないから」
「ぐっ…しゅ、終都は黙ってて。会長、ラジオが始まったらまたお便りが来るんじゃないですか?」
「…そ、そうよね……」
自分を納得させるように頷くと、会長は胸を張った。
「私の予想を270通下回っても、どうってことないわよね!!」
「こころざし高っ!!」
会長の志は高すぎて理解不能だ!だいたい3日で300通来るとか、本気で思ってたのかよ!
「ふっふっふ…。さぁ、ラジオ始めるわよ!」
——放送室——
会長「さぁ始まりました、生徒会のラジオ放送『放課後の紅茶時間』」
颯人「紅茶時間を英語にしたら、軽音部に怒られますよ」
勇翔「でも、まともそうだから良いじゃねーか」
会長「さて、まずは自己紹介を。全世界の共通認識、丘の上高校生徒会長兼放課後紅茶時間のMC星宮玲で
す」
颯人「全世界の共通認識って、どんだけこの学校有名なんですか」
終都「ごくごく普通の高校ですけどね」
会長「ああぁぁあもう!ごちゃごちゃ煩いわね!もう良いわよ、はい、その他多数でお送りします!」
颯人「まぁ別に良いですけど……」
会長「さて、今週も始まりました放課後紅茶時間。なんとお便りが300通も来ました!みんな、本当にあり
がと!!」
颯人「さば読むなよ!実際はその10分の1だっっていうのn——むぐっ!!」
会長「では、さっそくふつおた読むよー」
勇翔「さっそく犠牲者を出したな」
会長「1年A組ラジオ好き♪さんからいただきました。生徒会長、こんにちは!突然ですが、会長って彼氏と
か居るんですか?(笑)まぁそれは冗談として、僕は今悩みがあるんです。それは、宿題の答えが ったく分からないんです。いっそY○HOO!の某掲示板に書き込んじゃおうかなぁみたいな(笑)それ じゃ、僕は犯罪者になってしまうので、どうすればいいでしょうか?教えてください」
会長以外全員「「「「てめーで考えろ!!!」」」」
会長「うわぁ、ちょっとあんたたち酷くない?そりゃ確かにちょっとアレな質問だったけど、答えてあげま
しょうよ」
瑞樹「じゃあ会長はどう答えるんですか?」
会長「そうねぇ。強いていうなら、自分で考えなさい!!」
瑞樹「答えになっていませんよ!それって一種の答え放棄ですからね!?」
会長「えぇー?じゃあ、警察に相談よ♪ついでに某掲示板を使った事件の自首でもしてくれば良いわよ」
瑞樹「もっと悪いですよ!もう捕まっていますから、ほじくりかえすのはやめましょう!」
会長「別に良いじゃない。さーて、次のお便りっと。3年C組いい加減生徒会仕事しろよさんからいただきま
した」
瑞樹「まっとうな意見をラジオネームで言うなんてすごすぎますね」
会長「生徒会長、あんたさぁいい加減仕事してくれない?風紀委員長の俺に全部仕事回ってくるんだけど」
瑞樹「自分の正体言っちゃいましたよ!?この人絶対全校生徒を前に愚痴を言う気満々ですよ!?」
会長「煩いわねぇ。って言うか、蒼井以外喋ってすら居ないじゃない」
勇翔「あ、ばれちまったか。瑞樹にツッコンでもらって、こっちは楽しようとしてたんだけどな」
終都「瑞樹、もっとツッコんでくれよ。こっちまで火の粉が飛んできたんだけど」
瑞樹「終都は僕の友達だよねぇ!?ねぇ!?」
会長「そういえば大多喜の声が聞こえないわね…」
龍「……姉さんに殴られたきり、ずっと倒れてるけど」
会長「…………さぁ、次のコーナーいってみよう!!」
龍「犠牲者無視!?いたたまれないよ!!」
会長「会長の名言!!のコーナーです。このコーナーは、リスナーの悩みに対して私のありがた〜いお言葉
と名言で解決してしまうという、とてもありがた〜いコーナーです」
終都「これがありがたいんだったら、蝉の声もありがたく聞こえますね」
会長「それでは最初のお便りよ。2年A組世界をおおいに悲しくさせる団略してSOK団団長さんからいただき
ました」
終都「何故でしょう。ラジオネームに突っ込まなくてはいけない気がするのですが」
会長「実は、宇宙人やエスパーとかちょっとアレな人を探しているのですが、全然見つからないんです。ど
こで見つかるのでしょうか」
龍「とりあえず中二病患者を受け入れてくれる病院に行った方が良いと思うな」
終都「右に同じです」
会長「それじゃ、名言いってみよう!!(少し間を開けて)
『ちょっとアレな人を見つけるには、自分がアレな人になればいいのよ!!』。以上!!」
龍「意外と的確なアドバイスだ!さすがだね」
終都「そのさすがだねの後には、『頭がアレな人の質問には頭がアレな人が答えた方が良いんだね』という
言葉が続くんですよね?」
会長「最近生徒会の後輩達が先輩に厳しいんだけど!?」
終都「嫌ですねぇ会長。愛の鞭ですよ」
会長「そんな愛の鞭は嫌だ!!」
瑞樹「あ、あの会長……。そろそろ30分絶つんですけど…」
会長「うっそ!?もうそんなになるの!?じゃあしょうがないわねぇ。お別れの曲はこれ!『丘の上高校校歌』 です!!」
会長以外全員「「「誰も望んじゃいないだろ!!」」」
「「「…………」」」
放送し終わった後、念のために録音しておいたものを生徒会全員で聞いた。
…あのね。うん、本当にカオスだったね。なんていうか、フォローしきれないし、同情したくもないぐだぐだ感?批判とか受け付けないよ。だって……批判が来るって分かってるもん!!
「会長。全部責任は取ってもらえるんですよね?」
「……な、なんでよ!?大多喜だって終始気を失っていただけじゃない!!」
「気を失うようにしたのは会長ですって!!」
結論。……慣れないことはするもんじゃないね。うん。今日のは本当に教訓になった。