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Re: オタクな生徒会長は絶好調?      『番外編1更新』 ( No.60 )
日時: 2011/03/28 11:16
名前: 棋理 (ID: p81XYxhw)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.cgi?mode

第27話『まだ一度も出番がないってどういうことだ!!紹介もされてないぞ!!』

——唐突だが、小説で一番怖い事ってなんだか知ってるか?
そう。登場人物紹介に名前は出ていても、出番が少ないと言うことだ。まぁそれ以外にもまだあるけど…。出番がまだ多少あるなら良い。もともと私はサブキャラだからな。だがしかーし!!考えてみたまえ。すでに話は27話+1話だ。なのに登場どころか名前すら出てこない。これは由々しき問題である!!会長様達もまったく、存在ごと忘れている。仕方ないので、私は大多喜の目を盗んでこれを執筆している。
 私の名前は早嶺翠。生徒会の顧問だ。……とは言っても、最近——というかまったく生徒会室にいっていない。なんて言うか……めんどいじゃん?担当教科は体育。体動かすの好きだし、なにより生徒達と体を動かすことが出来るなんて、幸せだ。……おい、そこのお前。建前抜かしてるんじゃねーよとか言うなよ!まぁじゃっかん話は盛ったけど。スリーサイズは秘密。年齢は永遠の20歳。もう生徒にまで人気ある、出来る女だ。
 今私は生徒会室に来ている。誰も居ない。それもそのはずだ。だって————。

「今日の生徒会は休みって言っちゃったもんねぇ〜」

出番が無かった分、あいつらの出番さえも取ってしまう。これが大人のやり方って奴なのよ!!
 と言うことで、今日はめいっぱいやるわよ!何をやるかって?それはもちろん———。

「第1回生徒会の秘密を暴こう!!どんどん〜パフパフ〜♪」

やっちゃうわよ!?やっちゃうわよ!?準備は良いわね?

「ではまず、一年の蒼井終都から!あいつ…実はメガネを取ると漫画みたいな尻目なのだ!」

わっははは!!どうだ蒼井、お前は今とんだ恥ずかしい思いをしているんだぞ。それなおに…。ぷぷっ。のんきに図書館でお勉強だなんて。ぷぷー。

「さて、次は月島瑞樹だな。実は……あいつ、女です!!」

先生は見てしまったのだ…。人目を気にしながら…女子トイレに行く月島の姿を!!いやぁ、あれは私も驚いたね。驚いて男子トイレに行っちゃうところだったね。

「じゃあ次ー。次は暁勇翔。じつは……あいつ実はギャルゲー趣味持ってます!」

ちょっと聞いて下さる、奥さん。先日暁の机を(勝手に)除いたら、なんとギャルゲーのパッケージが出てきたんですの。そりゃもう驚きましたわ。しかも最近はやりの「妹系」って言うんですの?これには再度驚きましたわよ…。

「んじゃ、次行ってみよ〜!次は大多喜颯人!……っていっても、あいつは特に裏表無いから終わりっと。次〜!!次は星宮龍の秘密〜。あいつは……すでに高校だけで15回以上告白されてる!…………なんだかこんな秘密だとしゃくだから、ついでにもう一つ。
姉命とか言ってるけど、じつは影で憎んでる!」

夜な夜な不気味な呪文を唱えながら……。姉を……。おっとお嬢さん。ここから先は口が裂けても言えねーぜ。あちしには恐ろしすぎだぁ。

「さぁ最後の1人行ってみよう!最後は完璧すぎる少女だけど、今回取材班は決定的瞬間をとらえることに成功した…。
 それは…なんと、真面目な文学少女だったのだ!!」

ラノベしか読まないだけかと思っていたが、違った。元素記号とかが載っている本を一生懸命読んでいたし、なんか難しい文字がいっぱい書いてあった本も読んでいた。
いやぁ〜この小説のタイトルって「オタクな生徒会長は絶好調?」じゃん。なのに、メインヒロインがキャラぶれって……どうよ?

「ほんと、この生徒会には幻滅だよなぁ。と言うことで、今日から主人公は私ということで———」
「「「「「「んな訳あるかーーーー!!!!」」」」」
「ぐほっ!!」

いった!!何かと思えば、生徒会室に乗り込んできた生徒会メンバーに、ドアごと蹴飛ばされた。あーあ、ドア壊れちゃったよ。

「あーあ、じゃねーよ!あんたどれだけ大人げないんだよ!」
「良いじゃん!出番が無かったんだもん」
「よくねーよ!だいたいなんで俺がギャルゲー趣味なんだよ。あれは友達が無理矢理いれたんだよ」
「そんなこと言ってー。思春期は難しいねぇ」
「何気に教師らしいこといってんじゃねーよ!」
「そうですよ!だいたいなんで僕が女の子なんですか!?れっきとした男の子です!」
「まさかの展開!ミステリーにはつきものよね」
「ミステリーじゃありません!」
「俺、学校で一度もメガネ外したこと無いんですけど」
「想像よ、想像」

まったく…。冗談が通じないんだから…。この生徒会も、まだおこちゃまね。

「俺の姉さんに対する愛は、先生のちっちゃな器では抱えきれないほどですよ?」
「私にはその笑顔で愛してると言われても、引くからね!?星宮姉に見せる笑顔とは正反対に怖いって!」
「だって…先生に心からの笑顔を見せるのは、自分の中のプライドが許さないから」
「この人さりげなく先生の事侮辱してるよ!?」

怖いわぁ。最近のキレる若者って怖いわぁ。

「先生、別に私が元素記号とか読んでちゃおかしいですか?」
「だってキャラぶれするじゃん」
「そういう問題じゃありません。元素記号は理○男子。が気になったので調べてみただけです。第一難しい本って…夏目漱石が難しい本なんですか」
「難しいじゃない!まぁ私は夏目漱石派じゃなくて、夏目○タ派だけど」
「いや、派とかないですから。それに夏目ウ○さんはイラストレーターさんです」
「細かいことは気にしないの」
「偉人と現代のイラストレーター比べんなよ」

あ!教師にそんなこと言った!退学よ、退学!!

「まずはあなたをやめさせ方がこの学校のためになりますよ」
「会長の意見に賛成です。第一、なんで俺の秘密がないんですか!」
「いやぁ〜あまりにも普通…じゃなくて、裏表が無くて」
「今はっきりと本音言いましたよね!?」
「よく言うと裏表がない。悪く言うと個性がない」
「うわっ!学校ってたしか個性を伸ばすことじゃなかったっけ!?」

こんなちっぽけな人間に何を期待するというのかねぇ。

「先生、もういいから生徒会室から出て行ってください。仕事するんで」
「ええー。もうちょっと遊ばせてよ」
「ダメです」

会長のケチー。

「いじけなくても、きちんと出番ありますから」

…………え?出番あるの?マジで?!やった!!皆さん、聞きましたか!!やっと次回から私が主人公の話が始まるそうですよ!!と言うことで、次回をお楽しみに!


——先生が帰った生徒会室——

「会長、あんなこと言って良いんですか?」
「……ああでも言わないと、出て行かないでしょ」
「じゃあ出番というのも————」
「……あるか無いかはあの人の日頃の行い次第でしょ」

と言うことで、今回は(いつもどおり?)ぐっだぐだでしたが、どうか勘弁してください。次からはちゃんとやります……。by生徒会代表大多喜颯人