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Re: オタクな生徒会長は絶好調!?参照400突破 『第30話更新』 ( No.87 )
日時: 2011/06/25 20:39
名前: 棋理 ◆U9Gr/x.8rg (ID: EISW2Oxw)

第31話『テストって……なんであるんだろうなby颯人←いいから勉強しろby勇翔』

「それにしても、無理矢理で頭に入るのか?」
「僕はもう慣れてますから」

さらりと怖いことを言うな、この後輩は……。その元凶である終都は、暇そうに欠伸をしている。
すると、短いターンで終わった勇翔が怪訝そうな顔で言った。

「それはそうと颯人。お前、勉強法聞いているということは……さてはお前、テスト勉強してないだろ?」
「ドキッ!」
「え、マジかよ……」

いきなり図星を指されて、俺は焦る。……ほ、ほら良くいるじゃん?
前日まで遊んで、前日に追い込んで勉強やるタイプ。俺はそれなんだよねぇ……。

「そういうのは勉強やってる奴が言うんだよ!」
「それは違うね!勉強やってないから前日に追い込むんだよ!」
「威張って言うな!!」

だいたい、俺は生徒会の皆さんのように頭が良くないんですよぅ。それぐらい分かって欲しいなぁ。

「と言うことで、勉強教えてくだs「嫌よ」———」

俺の言葉が言い終わる前に、会長がばっさりと切り捨てる。
は、反論する隙さえ与えてくれなかった……。おまけに後輩連中も「俺(僕)は関係ないですよ」とでも言わんばかりに目を逸らしている。くっ、俺もここまでか———。

「そんなこと言っている場合じゃねぇだろ。さっさと勉強しろよ」
「はいはい」

俺は勇翔に急かされながら、教科書とノートを机の上に出した。
うぅ……気乗りしない。憂鬱。でも、周りの視線に「さぼるなよ」っていう言葉が込められている気がする……。渋々ながらも、俺は勉強を始めた。

「えーと……問1の答えはっと……晴れ。問2は……ハレ。問3は……ユカイっと」
『!?』
「これらの答えを合わせて出来る言葉は……よし、ハ○晴れユカイっと」
『ちょっと待ったぁぁあああ!!』
「うわぁ!?なんだよいきなり!」

なんだなんだなんだっ!?何か俺間違ったことしたか?!

「どうしてそんな答えになるのよ!!」
「どうしてって……そんなの知りませんよ」
「ここの教師はゆがんでいるわ!」
「それ会長にだけは言われたくないですよ。とりあえず、進めて良いですか?」
「え、ええ……」

気を取り直して、俺は次の問題へと取りかかる。

「問1幸せを英語で言うと……ラッキー。問2、星を英語で言うと……スターっと」
「…………」
「問3、神様しか知らないこと……神のみぞ知るセ○イ」
『突っ込んだら負けというルールなのか!?』
「だから何なんだよ!?」
「どうして!?どうしてその問題は私のようなものしか分からないような答えなのよ!」
「知りませんって……」

会長達がげんなりするから、俺は勉強道具を片付ける。何で問題を答えるごとにみんなから突っ込まれるんだろうか……。

「まぁ今日はこれで解散する?大多喜のテスト勉強のためにもさぁ」

ということで、今日の生徒会はお開きとなった。



———テスト終了後———
「いったいこの学校のテストはどうなっているのよ!!」

3日間のテストが終わり、今日は久々の生徒会。そして、みんなが集まったときに会長が発した第一声は、それだった。
確かに、テストは問題がアレだった。国語のテストでは『強敵』『決着』という漢字の答えが『とも』『けり』だったし、社会のテストでは『第3新東京市の場所は何処か』とか、理科では『スイヘ○リーベ〜魔法の○文〜の歌詞をすべて書け』とか。

「私は全然良いのだけれど、これじゃあダメだわ!!」
「会長は良いのかよ……」

勇翔が呆れたように言う。まぁ結果は来週にでも出るから、そのときだなぁ……。