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Re: オタクな生徒会長は絶好調?  『第4話更新』 ( No.9 )
日時: 2011/11/24 14:23
名前: 棋理 (ID: 3s//keBI)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.cgi?mode

第5話『会長は本当にお嬢様だったんだ……』

「おはよー」
「おーっす」

天気は快晴!!雲1つない青空!そして目の前には——。

「何故にリムジン!?」

入ろうとした校門の前に、一台のリムジンが停車していた。
ビックリしたー。ぴっかぴかに磨き上げられリムジンが、俺の前に停車!! ただそれだけのことかと思うかもしれないが、こんな
……もしかして、ここから純白のドレスを着たとっても美人な女性が……。

「よーっす颯人。何ぼーっとしてんだ?」
「ちっ。邪魔しやがって」
「なんで俺が怒られなきゃいけないんだよ!!」

後ろから話しかけてきたのは、同じ生徒会の暁勇翔だった。
まったく、せっかく良い感じに妄想してたのに…。

「なぁ勇翔。どうしてリムジンなのか知ってるか?」
「はぁ? 何お前。もしかして知らないの?」

え、なんだよその馬鹿にしたような目は。無知の者を見るような目は。

「今日も一段と派手だねぇ。会長と龍先輩」
「は、はぁ??」

すると、リムジンの中から1人の青年が出てきた。黒い燕尾服というのだろうか、それに身を包んだ青年は、後ろのドアに手を掛ける。その中から出てきたのは——。

「か、会長!?それに龍先輩!!」
「……大多喜?」
「やぁ颯人君。おはよ」

さわやかな笑顔の先輩と、眠そうな顔をしている会長が出てきた。
びっくりしたぁ。どこかのお偉いさんかと思った。……美人は美人だけど、純白のドレスは着ていなかった。

「行ってらっしゃいませ。お嬢様、お坊ちゃま」
「ん、行ってきます」
「行ってくるね」

運転手さんにそう言うと、会長と龍先輩は俺たちのところに来た。
 それにしても、龍先輩はまだしも、会長はまったくお嬢様感がない。

「おはよう、颯人君に勇翔君」
「うぃーっす」
「おはようございます。それにしても、会長達って毎朝リムジンで登校してるんですか?」
「うーん、毎日ってほどでもないんだけどね。一週間に3日ぐらいかな?姉さんが遅れそうなときとか」
「あ、じゃあほぼ毎日ですね」
「ちょっと待ちなさい。誰がほぼ毎日遅れそうなのよ」

あれ、会長。龍先輩にもたれかかって寝てたと思ってたのに…。
いつの間に起きてたんですか。

「いやいや、いくら私でも龍にもたれかかって寝るなんてそんな事出来るわけないじゃない」
「いくら私でもって……。じゃあ他にどんなすごいことが出来るんですか」

どんだけハイスペックな人なんだよ……。そのうち手から波○弾出そうだな。
なんて思っていると、会長が1つ欠伸をした。……やっべ。なんか可愛い。

「あ、颯人が変態な顔をしている」
「してねぇよ!!」

勇翔がなんか失礼なことを言っているけど、無視だ無視!! 誰が変態だよ…。うへへ。

「龍、すぐに大多喜を排除して」
「了解」
「命だけは勘弁してください——!!」

あぶねぇ!!この姉弟時々黒い時がある!! しかも顔が一緒の二人に言われると、なんだかすっごい威圧感がある!! 双子強し!

「……なんだろう。今すごい失礼なことを書かれている気がするわ」
「あはは、僕も感じるよ」
「どうでも良いけど、ホームルーム遅れるぞぉ」

勇翔の言葉に我に代えると、俺たちは校舎に向かった。
……それにしても、会長がリムジンか。

「大多喜、なにか疑問でもあるの?」
「あ、ありません! ありませんからその硬く握ったこぶしを降ろしてください!」