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Re: オタクな生徒会長は絶好調!?『コメ求む><番外編6更新』 ( No.97 )
日時: 2011/07/20 17:53
名前: 棋理 ◆U9Gr/x.8rg (ID: jTmVOfr9)

番外編7『はぁ……乙女ゲームやってうはうはしたいb玲←お前アホだろby和毅』

「「「………………」」」

生徒会室は不気味な静寂に包まれている。……まぁその原因は私と原田君なのだけれど。



あの惨事を目の当たりにした会長達は、一度生徒会室から出て行った。その隙に私は原田君をどかすと、何事もなかったかのように自分の席で参考書を開く。そして、再び生徒会室のドアが開いた。

「や、やあ二人とも……。遅れちゃってごめんね」
「いえ、会長さん。全然気にしてませんよ」

会長さんの言葉に、最上級の作り笑顔で返す。それはもうすがすがしいほどの作り笑顔で。
その笑顔を見て、会長さんも安堵したかのような溜息をつく。良かった……どうやら見なかったことにしてくれそうだ。そう勝手に解釈すると、私は席に着いた会長さん達にお茶を入れる。べ、別に口止め料とかじゃないですからね!

「はい、どうぞ」
「ありがとう、玲ちゃん」

そう言うと美味しそうにお茶をすすってくれる会長さん。私は他の3人にもお茶を渡す。そして、原田君には……。

「……俺のは?」
「セルフサービスでお願いします」

と、コップだけを渡して立ち去る。罰よ、罰!

「そういえば星宮」
「な、何?」

いきなり声をかけられたから、驚いた。声うわずってなかったかな?
原田君は私の方をまっすぐ見据えて、こう言った。

「お前って意外と重いんd「何か言いましたか?」———イエ、ナニモイッテマセン」

なんだかこの地球上の女子全員を敵にするような台詞が出る前に、原田君の足をおもいっきり踏んで脅す。ついでに笑っているような笑っていないような笑顔も忘れない。良かった……、なんとか事実を隠蔽できたようだ。すると、私の向かい側の席の姫神先輩がとんでもないことをぬかしやがった。

「そういえば、玲ちゃんと原田君はどうして床に倒れてたの?」
「ぶはっ!!」
「か、会長さん!?」

その言葉に私以上に会長さんが驚いていた。それはもう飲んでいたお茶を吹き出すほどに。対する私はもう言葉が出ない。なんて言うか……あぁ、これで学園とはおさらばなんだなと、何故か冷静でいられる自分がいたことに、自分でも驚いている。原田君はというと———

「…………」
「何か弁解しろよ!!」

ものすごく冷静にしていました。というか、冷静すぎて逆にこっちが調子はずれました。
というか、こんなことであたふたするような性格でもなかったか。
私は会長さんの背中をさすりながら、姫神先輩に弁解した。

「そ、そんな事実はないですよ。や、やだな〜姫神先輩」
「でもさっき原田君が玲ちゃんが重いって……」
「ち、違いますよ!私は重くありません!」
「否定するところ違うではないか……?」

姫神先輩の隣にいた幸田先輩がいらぬことを言うから、とりあえず持っていた急須で殴って黙らせる。

「とにかく、絶対違いますからね!」
「強く否定するところがいかにも怪しいけど……。まぁいいや」

姫神先輩が諦めたらしく、おとなしくなった。ふう……またしても危機一髪。
とりあえず、このことは誰も触れず。というか触れたらどうなるか分かってるよねオーラを出したから、しばらくは誰も聞いてこないだろう。うん。
ということで、今日はいつもと違う雰囲気の中で会議が始まった。