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Re: Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜 更新速度低下 ( No.125 )
日時: 2011/03/17 20:42
名前: だいこん大魔法 (ID: IZus4UZf)

地震に負けるかああぁぁ!!地震のせいでパソコンがフリーズして小説のデータがUSBにのこしてたの以外全部消えたって絶対に負けるもんかああぁぁ!!という思いを叫ばずにはいられないだいこん大魔法です。
とにかく・・・地震は怖いですね。主に再びデータがすっとんだというところが怖いです・・・^^;でもそんなことではくじけていられない・・・というわけで、一応上げます^^;



「ユー!!」

タタタと、小走りでリーが俺のほうにむかって、心底うれしそうな顔でくる。・・・炎の柱はまだその効果を保っている。グレンがこの魔法をやぶるのは時間の問題だが、まだ問題はないだろう。だから俺もリーのほうにかけよっていき

「・・・いやぁ、ごめんな、逃げないで」

俺に真正面から抱きついてきたリーは、俺の胸に顔をうずめて、笑う。グリグリと頭をおしつけながら、笑う。そういった行動をリーがとるたびに、俺の鼻孔をなにやらいいにおいがくすぐる。・・・っていかん、そんな場合じゃねぇや

「ユー、戻ってきてくれてうれしい・・・です」

「あん?なにかしこまってるんだよ?」

えへへと笑いながらまたグリグリと頭をこすりつけて、リーは笑う。その中にはもう二度と話さないといわんばかりのものがあって・・・それは、今日の深夜にも、したはずの、約束だった。
もう二度と———

「またボクから・・・トモダチがいなくなっちゃうんじゃないかって思ってた」

いや、違う。二度とという言葉ではない・・・そう。もうこれから一生、友達でいよう。という、約束だった。
俺はそっとリーの頭を撫でてやる。剣は『イフリートティア』と同じ要領でしまっている。だがこれの継続時間は『イフリートティア』よりも長いし、そのうえだしていないとき、つまりしまっているときはその範囲外に値する。つまり、だしていないときに魔法が消滅したりすることはない。タイムリミットがおとずれないということだ。

「あんときのお前・・・、俺を逃がそうとしてくれたときのお前、めっちゃかっこよかったぜ」

「・・・むぅ、ボクも女の子なんだよ?だ・・・だからね、かっこいいとかじゃなくて、か、かわ、かわ・・・」

「でもま、あん時の凛とした態度は消えてるし・・・どっちかっていうと今は甘えん坊のかわいい妹ってところか?」

「な———か、かわい・・・かわいい!?」

俺が冗談交じりにそんなことをいうとリーがなぜか病的に白い肌を赤く染めて、恥ずかしそうにする。自然と俺から距離をとって、近くまできていたローラの影にかくれてしまう。だけど顔はローラの後ろからだしているし・・・え、なにがしたいんだ?ていうか俺、なんかまずいことでもいったかな?
ポリポリと後ろ髪をかきあげるようにしてかく。そんな俺に今度はローラが近づいてきて、手をさしだしてくる。

「・・・よくもどってきましたね。———魔術師になってからたった一日で、あそこまで強大な力を見せ付けられれば誰でも逃げ出してしまうはず。それは・・・エルシャロンさまの契約者だって同じはず、と思っていましたが、それはどうやら私の見当違いだったようですね。・・・あなたにはいろいろ驚かされます」

だが、俺はその手を握らない。それは、別にローラが嫌いだからとかじゃない。ただ・・・今が握るべきときではないことが、わかっていたからだ。
それにローラは笑う。ニヤリと、不敵に笑う。そして俺も、そのような笑みを浮かべていただろう。握手すんのは・・・あいつを倒してからか、それとも、全員無事に逃げ切った後か———だからな。

「驚いたか?」

「ええ・・・それはもう、世界がひっくり返るぐらいに」

「・・・おいおい大げさだなぁ」

「いや・・・私も実際、そんくらいおどろいたんだがな」

「お前らはそろいもそろって大げさなのか?」

後ろから近づいてきた蛍が、ローラの言葉をさえぎって登場してくる。だがしかしその内容はローラがいおうとしていたそのもの、つまり蛍も同じように驚いていたということだったため、ローラは苦笑いをしながら炎の柱のほうにむきなおる。それはそうだ。いくらグレンが油断していてたまたま俺の攻撃がうまくはいったからといって、それがとどめでもなければダメージでもないかもしれない。だから俺が戻ってきた理由とかを聞いている暇なんて実際ない。だけども、せめて俺と言葉をかわしておきたかったのだろう。逃げるときの俺と今の俺、自分でいうのもあれだけで少しは変わっていると思うから———もう一度、こいつらに失望されることはもう、ないと思うから。
蛍は俺の肩に一度ポン、と手をおいて、不敵に笑う。俺もそれに笑い返すと、もう蛍はローラと肩を並べてグレンをつつみこむ炎の柱に目をむけていた。状況把握のお得意な二人は、後であしらうのが大変そうだなとか笑いつつも、ローラという逃げる壁がなくなってしまったリーに目をむける。リーはおどおどとしだしたかと思えば、こちらに走りよってきていたルミとレイの後ろに回りこんでそのまま走っていってしまう。・・・俺、嫌われてんのか?いやいや、それはないだろう・・・ないと信じたいな。これでも俺は男だし、あんなに可愛くて美しい・・・人形のような可憐さをもつ少女に嫌われると、それなりに、いや、かなり傷つく。
・・・ま、そんな俺の心境なんて、今は関係ないさ。俺は、左右から俺に抱きついてきたルミとレイの頭にポン、と手おいてやる。いつのまにか俺はこの二人に好かれていたらしい。・・・ルミはあれか、自分にしか見えないと思っていた、感じることがないと思っていたやつを俺と共感できる・・・という点からかな?んでレイは・・・馬鹿同士でなにかつながるところでもあったのか?俺も馬鹿だしこいつも馬鹿だしな。

「アタイはお前が戻ってくるって分かってたからな!!」

「お・・・お前て・・・仮にも俺は年上だぞ?」

「はん!!魔法とかに関してはアタイのほうが先輩なんだからな!!」

「・・・ごもっとも」

「第一な、お前のその、アタイが馬鹿だと言いたげな口調がイラッとするのよね!!だからとっととアタイのことを天才さまと呼んで最強さまと呼んで讃え祀り上げて欲しいんだからな!!」

「自分のことを信仰の対象と考えている自意識過剰やろうのどこが天才だって?」

「う〜・・・、もういい!!あとで打ち殺す!!」

「・・・へーいへい」