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Re: 【紅蓮の契約者】※オリキャラ募集 ( No.34 )
日時: 2011/01/30 23:49
名前: だいこん大魔法 (ID: AEu.ecsA)

メデューサさまのキャラクター登場





某所———

「うー、ひーまー」

あまり広いとはいえない、ひとつしか窓のない部屋の中で・・・、一人の幼い少女が口を開く。その外見はあまりにも日本人離れしているものだった。いや、それどころか、人間ばなれしているともいえる。肩までかかった、霞ひとつない美しい金色の髪、それに対照的な、大きくパッチリとした漆黒の夜空をおもいうかべることができる瞳、口元からほんの少しだけのぞく八重歯のような———牙。頭の左上には大きな赤色のリボンが載っており、それは彼女の可愛さを引き立てていた。顔立ちは当然のごとく整っており、幼いうえにどこか妖艶さをまじらせたような感じだった。服装は、黒と白をあわせたワンピースのような格好だ。ちなみに、それは黒の面積がやたらと大きく、白の面積は袖ぐらいしかない。
その少女は今現在、電気のついた明るい部屋にいる。その少女のほかに三人ほど別の少女がたっているが、誰一人として少女の言葉に反応しない。それどころか、今は自分の好き勝手なことをやっている。

「うー・・・ひまひまひーまー!!」

「ルミ、うるさい」

「・・・ぶー」

その少女が誰も相手をしてくれないことに腹が立ったのか、大きな声でやかましく叫ぶ。するとあきれたようにして窓からなるべく遠ざかろうといった魂胆なのか、部屋の一番隅っこにいて読書をしていた少女が、声をあげる。この声は落ち着きがあって、どこかお姉さん的な感じを漂わせている。最初の少女・・・、ルミといわれた少女の口調が幼いというせいもあるのだろうが、その少女は非常に落ち着いていた。

「だってー、誰も相手にしてくれないんだもーん」

冷酷な一言を聴きながらも、まだルミは食い下がった。それはよほど暇なのか、それともただかまって欲しいだけなのかよくわからないが、それの真相は本人にしかわからないのでどうでもいいとしよう。

「・・・ここに集まれといったのはルミだろ。もともと私は昼間は動きたくないんだ」

だが、その少女は再びルミを突き放すようにして言う。実をいうと、なぜ四人の女の子がなにをすることもなくせまい部屋に集まっているのかというと、真ん中の椅子で暇暇いっているルミがなにか不思議な気配がするといって集めたからである。集めた後はどうもその気配は消えてしまい、あれー、おかしいなー?って感じになって、今の地謡ができあがったのである。

「でもねでもね、その気配はなくなっちゃったんだよー」

「・・・ならば部屋に戻ってもいいか?」

「ダメー。いつまた同じ気配がくるかわかんないもーん」

「・・・それはルミの気のせいじゃないのか?」

少女があきれながら言うが、やはりルミはなにかを感じているのか、なかなか解散の号令をださない。だがそのとき、この部屋においてある机にむかって必死になにかを書き込んでいた少女が顔をあげて、ルミたちのほうを見る。さきほどの少女の姿は丁度影になってよくわからなかったが、こちらの少女は特にさえぎるものが無いのでわかる。ピンクブロンドとでもいうのだろうか。その人間ではちょっと考えられない色をした髪の毛はショートに切りそろえられており、その先端はちょっと跳ねていたりする。なぜか部屋だというのに帽子を被っているが、それ以外は普通の女の子となんらかわりのない少女だった。椅子に座っているからよくわからないが、スラリと伸びている足から察するに、結構身長が高いことが分かる。服装はどこかの学校の制服なのだろうか、セーラー服みたいなかっこうをしていた。

「・・・気のせいってことは、無いわね。・・・この部屋にきてから、【あたし達】と同じ気配を、感じるようなった」

その声は少し小さかった。いやむしろそれは、友達以外には口を利きませんよ的な感じを漂わせるものだった。その少女の声に、部屋の隅っこでポテチをバリバリおとしながら食っていた、水色のショートヘアーに紅い大きなリボンが特徴的な少女が顔をあげて、反応する。

「んー?どーしたー?そんな深刻そうな顔してー」

・・・その声はいかにもマヌケなものだった。だが、少女たちはべつにそれを気にしない。

「あー!!そうか、アタイがポテチを独占しているからみんな怒ってるんだ!!あははー!!」