コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 【紅蓮の契約者】※オリキャラ募集 ( No.49 )
- 日時: 2011/03/28 04:43
- 名前: だいこん大魔法 (ID: IZus4UZf)
炎の刃は空を引き裂きながら、上空にどんどん上がっていく。それの速度は今にでも宇宙にでてしまうんではないかというほど速く、速く・・・、——————なにかにぶつかって弾けた。
「きゃぁ!?」
すると、その炎が弾けた場所から、一人の幼い女の子の悲鳴が上がる。それは鼻にかかるぐらい幼くはないものの、小学校高学年ぐらいの丁度声変わりの第一段階が終了した感じの声だった。それを確認したと同時に、俺の炎が弾けた場所から女の子が落ちてくる。高すぎてよくわからないのだが、短めの金髪と、赤いリボンだけはわかる。ほかは・・・、かなり暗くなってきた夜空にまぎれるかのようにして見えないので、確認しようがない。
「んなっ!?」
俺は驚いた。まさか空に人がいるなんて思っていなかったからだ。いや・・・そうじゃない。そうじゃないんだ。空に人なんているわけがない・・・もしもいるとするならばそれは———【魔術師】
そうわかった瞬間、俺は≪結社≫の【魔術師】を思い浮かべた。エルを狙う組織、≪企業≫に雇われている【魔術師軍団】のことを、思い浮かべた———。昼間・・・、エルが昔馴染みの『力』を感じたといっていたが、その確立はないだろう。はじめから『契約者』である俺を狙うなんて・・・、どう考えても敵としか思えない。
「くそっ!Dhe forcen tone, drita skuqem dhe per te mbrojtur kryesor!!『我の力となり、その紅蓮は主を守る光となる』」
俺は咄嗟に手をかざし、再び炎をだす。炎が手にあらわれた瞬間に俺は腕を振り上げて、俺の目の前に巨大な火柱を作る。それは空から降ってきている【魔術師】に向かってぐんぐんと伸びていき———
「・・・Kapitulli i shtate mit XIV, Perendia shkundni flaket e djalli『神話第七十四章、神は悪魔の炎を振り払う』」
その瞬間に聞こえてきた『詠唱』によって生まれた【魔法】に消されてしまった。
「んなっ!?」
俺は驚いて声がした方向を、俺の後ろから聞こえてきた声に反応して振り返る、学校の屋上への入り口・・・、つまり、ドアの前に分厚くゴツイ、魔法陣が描かれている不思議な本を持ったピンク色の髪の毛をショートヘアーにして、その上から帽子をかぶっている少女が立っていた。
俺は思わず、その美しい立ち姿に見とれてしまいそうになる、だがしかし、こいつは敵だとすぐに思い直し、目を鋭くさせてその少女を睨んだ。
「・・・敵意のこもった瞳、魔法を所持している。力はどの程度か見なければ分からないけど、私が出る幕でも、ないでしょう」
俺が睨みつけていると、少女が小声でなにかを呟く。それを聞き取れなかった俺はなにを言ってんだ?と聞こうと思ったが・・・、上から感じる、力の流れにハッと気がついて、前に回転しながらその攻撃をかわす。
「・・・Zog ne kafaz zog u be i pavdekshem, dhe e pavdekshme, dhe te gjithe ata qe urrejne urrejne Al para『鳥籠の中の鳥は不滅になり、不死となり、生ある者全てを憎む憎悪となる』」