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Re: Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜 ( No.84 )
日時: 2011/02/13 11:39
名前: だいこん大魔法 (ID: TtH9.zpr)

「・・・各一体一体に対魔法コーティングがされていないなら・・・意味ねぇだろうが!!」

そういいはなち、俺は左手の炎を振るう。
炎は巨大な竜のような頭の形をとり、すさまじい咆哮をあげ、俺の手からはなれて少女のあたりにちらばる人形たちを一つ一つ喰らっていく。そのたびに俺の中に次々と力があふれていくのがわかる、どんどんどんどん、体がはじけてしまいそうなほどに力がふえ———

「っ!!それ以上喰らうな!!」

「おっ・・・と、気づかれたかな?やっぱりすごいなぁ、ボクの考えがまるで筒抜けのようだね」

一体一体に強力な魔力を宿らせ喰らうにつれて俺の体の魔力の計容量を超えさせようといった狙い———最初の『解析』によってそこまで計算をつくされていたようだった。こいつは・・・まじもんだな、本当に簡単に人を殺せる———そんな感じを思わされる。魔力の計容量を完全に超えてたしまった人間は、自身の体にたまる魔力の暴走に負け、死んでしまうとわかっていて———今の魔法をつかったのだろう。
なるほど、さきほどの詠唱はフェイクだったってわけか。今のは魔法ではない。【魔法をもとから宿した人形】だ。
ま、相手の計算違いによって俺の体の中には相当量の魔力が宿ってしまったわけだが———それでも少女は、まだまだ平気そうな顔だった。

「うーん、困ったなぁ、今ので殺すはずだったのに逆にパワーアップさせちゃったみたいだねぇ。『イフリートティア』の使用時間は十分だし、もう五分ぐらいたってるから後五分くらいかな?それでもその五分の間は君はボクと同じぐらいの力になっているってわけだね・・・これはちょっとまずいなぁ」

そういいながら少女が指をかざす、すると再び少女の傍らに控えていた気味の悪い天使の人形が俺にむかって飛び掛ってくる。それに俺は目をむけて、おもいきり左手をふるう、すると、完全に竜の姿を形どっている業火は、あっさりとその対魔法コーティングをうちやぶり、その天使の人形を喰らう前に焼き尽くしてしまう。一時的なパワーアップとはいえ・・・『イフリートティア』にこんな力があるとは、俺は思っていなかった。・・・うん、本当に二つ目の魔法としては強すぎると思うわ。

「さーてさてさて、形勢逆転か?どうする?いまここでもう二度とエルのことを襲わないって誓うなら俺だってお前のことを殺さな———」

俺がそうやって挑発する。感情のこもっていない少女はこの程度のことで挑発されないとわかっていてやったのに———その計算は簡単にやぶられた、少女はその挑発にのせられ、睨みつけるようにしてこちらを見て、白すぎる肌を真っ赤に染めて、地団太を踏む。

「た、たった五分で君がボクをどうにかできると思っているのか!?挙句の果てには殺すだって?むちゃくちゃいうんじゃない!!ボクが君に殺されることなんて———ありえない!!ボクがあの人に合うまで死ぬことなんて———ありえないんだ!!」

その挑発に少女がのっかかったことによって、さらに俺は挑発を続けることにする。この少女、見た目が俺より年下だから、ついつい妹をあいてにするような態度になってしまったのは自然といえる。やり、俺はピンチなときでも少しだけ余裕なのである。

「ああ・・・ああ、実際君なんてただのおまけなんだ、ボクが【紅の魔術師】を殺す前に、邪魔者である君を先に殺しとこうっていうだけなんだ、だら君なんかがボクにむかってたてつくんじゃない、いけんするんじゃない!!トモダチでもなんでもないくせに、ボクを怒らせるんじゃない!!Gjithe jeten e te katandiset ne asgje te gjitha drite te erret te erret te erret gjithcka gjithcka gjithcka per te shkaterruar te gjithe te lire. Per te gjitha vetmuar, i vetmuar, te gjithe sepse per mua, si ai nuk u zhduken nga kjo bote per mua duke thene se ata Tomodachi, asgje nuk do te mund te shkaterronte time. Maken te dale i fundit, Durandal!!『すべてを破壊してすべてを無にしてすべてを闇にしてすべてを暗黒にしてすべての光を闇にしてすべての生命を無に帰す。すべては孤独のために、すべては孤独のボクのために、ボクのことをトモダチだといってくれたあの人以外がこの世から無くなる様に、ボクはなにもかもを破壊する。いでよ・・・究極の魔剣、デュランダル』」

少女が言葉が終わったと思ったら詠唱を始めだす。やばい、やりすぎたと思ったときにはもう遅い、少女はなるべく早く早く唱えようと、その長い魔法を詠唱し始める。あまりにも長い、長すぎる、俺たちが使っている魔法なんかよりもはるかに詠唱が長いそれは———

「『イフリートティア』!!詠唱を止めろ!!」

俺は焦って左手をふるう、しかし、そのときにはもう遅い、少女は長い長い詠唱を終えていて、俺にむかって不敵な笑みをみせてきた。