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Re: Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜 【自作絵4つ目】 ( No.98 )
日時: 2011/02/18 02:17
名前: だいこん大魔法 (ID: TtH9.zpr)

そしてそのまま俺は椅子に座り、携帯をとりだす。昌子はどうやらもう学校にむかっているらしく、ついたらすぐに俺に会いたいのだという。まぁ・・・うん、今の問題は解決したし、それもいいか。昨日のあれもまだ聞いてないしな。・・・いやね、奥にはいって昌子は幼馴染以上の関係になろうとなんて考えはしないが、一応幼馴染というのよしみだ。相談があるなら聞いてやろうと思っている。

「・・・にっしてもお前、どこでなにをやらかしたんだ———ってそうか!!お前昨日中西をボコボコにしたからいじめられてんだな!!」

「・・・んー、まぁそうなんじゃね?」

「お前すげぇなぁ、なんであんなにひどいことやられて平気なんだ?俺なら絶対学校休む」

「なんでといわれてもなぁ。全然心がこもっていない罵倒なんて耳の穴かっぽじっても、眼球を見開いても頭の中にはいってきたりしないからなぁ」

「うわー・・・脇役の能力すげー」

「そういうお前も脇役だけどなんの能力もねぇなぁ?」

「んだとこのくそ根暗やろう」

お互いふざけあいながら時間をすごす。俺は西野の悪口を笑いながらいい西野も俺の悪口を笑いながらいう。中学時代ではこんな仲のいい友達ができなかった俺にとっては、こいつは・・・案外、ずっと仲良くやって生きたいなとも思えるほどだった。
そんなときに、コンコンとドアがノックされる。俺たちのほかにクラスメイトがきていなくて、しかも、こんなあさっぱらから先生が教室にはいってきたりもしなければ忘れ物をとりにきたりもしない。だったら、その相手はあいつしかいないだろう。

「ん?だれだ?」

西野がそういいながら立ち上がり、ドアにむかっていく。・・・そういえば、西野は俺と昌子が幼馴染だということをしらない。聞かれてもいないし、教えても俺にはなんの得もないからだ。

「はいはーい・・・って———つ、椿さん!?」

恐ろしく狼狽したような声が聞こえた。・・・そういえば日ごろから、西野は昌子のことをかわいいよなぁとかなんだのいっていた。たしかに、西野の趣味趣向、好みやタイプの話を聞いている限り、昌子のような、清楚でおとなしそうな容姿とは裏腹に、おでこまるだしのヘアピンてきな・・・いわゆるいまどきふうな感じのギヤップがある可愛らしさが西野は好きなのだ。だから昌子のことは俺はあえて言わなかった。自分とあいつが幼馴染だということをあえていわなかった。