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- Re: *叶恋華* +実話+ 47話あっぷ! ( No.199 )
- 日時: 2011/02/13 04:02
- 名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: C/uisxMB)
- 参照: 動けないアタシが こんなに嫌いで仕方ない (by.自己嫌悪
第四十九話『Panic!!』
次の日——……。
「——依麻の席、ここだってー!」
「…………」
新しくなっている、席——。
私は教卓の近くで、茫然としていた。
なんで、なんでよりによって——……。
私 の 席 の 斜 め 後 ろ に 壱 が い る の !?
「……っ」
告白未遂した次の日という、気まずい時に——。
こんなツイてない事ってない。
席近いのは嬉しい、嬉しいけど!!
でもよりによって、なんで今の時期なのかなぁ……。
右隣には、秋野弘人——……無口なヒロだね。
私の後ろは……、イカつい坊主頭の門外龍。
そして前の席が、立嶋冬香ちゃん。
左隣が黒島直樹で……。
直樹の後ろ……つまり、私の左斜め後ろが壱かぁ……。
そんな壱の左隣には、優がいる。
何なんですか、この周り。
私はそう思いながら恐る恐る席に着き、カバンの中から筆箱などを取り出した。
すると、
「——壱、昨日なんで帰ったの〜?」
龍が、笑みを浮かびながらそう言った。
坊主ぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!
私の心の中は、一瞬にして凍りついた。
「……別に」
壱は龍に向かって、そう冷たく言い放った。
私はこれでいいと思った。
しかし、龍はまだ爆弾を放り込むのです。
「ふふふっ、壱昨日さ〜」
龍は笑みを浮かべ、しつこく壱に言う。
やめてください、龍さん。
そんな私の願いも虚しく——。
周りの男子も群がってきた。
「壱昨日何言われたの?」
「壱さぁ、」
「ねぇ、壱」
男子達が壱を囲み、次々と口を開いた。
こ、こんなに見られてたのか昨日の出来事……!!
新手の嫌がらせにしか思えない、この空気。
「まじで昨日、何言われたの?」
「……何も言われてない」
壱はそう一言だけ呟き、あとは黙ってしまった。
やばいよ、これ。
この壱の態度、絶対怒ってるよね。
クラスに居づらいよ、私。
告白未遂だし、壱はキレるし、周りはうるさいし——。
もう駄目だ、頭がパニックあははははははは。
私はただ、混乱することしか出来なかった。