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- Re: *叶恋華* +実話+ 番外編更新(眉毛中毒にご注意ください ( No.251 )
- 日時: 2011/02/19 01:48
- 名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: 8ENiVmB9)
- 参照: 「だから、ねぇ… 貴方の声を聴かせて お願い」(by.futatsu
+番外編+ 『眉抜きの日(後編②)』
「うわぁぁぁ、こっち来た!!!」
「ドア閉めろ、ドア!」
慌てて一同はドアを閉めた。
すると森野の体はドアに挟まる。
「眉っHOU!」
「うわぁぁぁ、森野きもいぃぃぃぃ」
「早く追い出せ、挟まったまんまの森野が怖い!!」
「今夜夢で出そう……!」
「駄目だ俺、泣きそう」
「眉っ眉っ眉っ眉っ」
ドアに挟まり、皆に無理矢理押し付けられてる為、森野はブリッジの体制のまま胴体が締め付けられ、白目を剥きながら小刻みに震えていた。
「——皆、下がって!」
すると香織がシャワーから熱湯をだし、森野の顔に思い切りかけた。
それと同時に、お風呂場が湯気で真っ白になった。
「ギィヤアアアアアアアアアアアアアアアアMAYUGEッタアアアアアアアアアアア」
森野はそう言い、のたうちまわりはじめた。
その隙に逃げようと、一同は森野を踏みつけ風呂場から出た。
しかし、
「逃げるなごるあーMAYUGE」
「うわっ!?」
眉なしの望が目の前に立ちはだかり、笑みを浮かべた。
そして龍夜の眉毛をわしづかみにする。
「痛ぇぇぇぇ!!! 離せ!!」
「ごぉおふっ! キャ——————————ッ!!!!」
龍夜が必死に抵抗し、望を蹴っ飛ばした。
すると望は、超音波のような高い声を出し始める。
その瞬間、
「望デュフ」
「獲物を捕まえたのぉ?」
「デュフデュフデュフデュフ、眉毛たん抜き抜きするのぉ」
「ひーはーっ!」
怜緒、愛可、優志、美里奈……。
平安四人が、集結した。
「えぇぇぇぇ!? やばいじゃんこれ!」
「早く逃げるぞ、このままじゃ皆やられる!」
どうやら望の超音波みたいな声は、平安四人を呼ぶ合図みたいなものだったらしい。
……いつの間に身に着けたんだ、この技。
すると優志がニタニタと笑みを浮かべながら、大量の眉毛をしゃぶり、香織のところへと近づいて行った。
「ふっふっふっ、香織デュフ……。俺はな、眉毛たんをしゃぶるのが好きなんだよハァハァハァハァ」
「うっわキモ、変質者。肥溜めに頭つっこめ。胃に眉毛刺さっちまえこの(放送禁止用語)! お前の(放送禁止用語)に眉毛つっこんでろ! (放送禁止用語)(放送禁止用語)(放送禁止用語)になっちまえ」
「そうだ、この(放送禁止用語)!」
優志のあまりの気持ち悪さに、香織は放送禁止用語ばかりを連呼した。
香織に続き依麻や龍夜も、放送禁止用語を連呼する。
「聞こえないねぇ〜ヂュバッヂュバヂュバヂュバベロベロベロ」
「優志、眉毛ばっか食べてないでよ! 美里奈の為に、早く残り五人の眉毛抜いちゃってよ!」
美里奈が優志から眉毛を取り上げ、鬼のような形相でそう言った。
その瞬間に怜緒と愛可と望が五人に近づいてきた。
「うわぁぁぁ!」
「香織、シャワー攻撃だ!」
「了解!」
香織がシャワーを準備し、怜緒と愛可と望の顔面に向かって熱湯をかけた。
その瞬間に、三人は床に転げまわる。
「ギャアアアアアアアアアアアアアア」
「ア、アアアアア!! ア——————ヂィッ」
「ウゴオオオオオオ煮えどんぐりになるぅぅぅ」
怜緒の蒼白だった顔は、一瞬にして真っ赤になる。
愛可も女とは思えないおっさんみたいな声をだし、顔が更に膨れ上がった。
望も頭から湯気が立ち、本当に煮えてしまった。
「……くっそ、使えねぇな。お前ら本当にMAYUGEが欲しいのか」
美里奈は舌打ちをし、そう呟いた。
眉毛が欲しいのは、あなただけですよ美里奈さん。
誰もがそう思った。
「言っとくけど、美里奈に熱湯は無駄だよ? だって美アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアジイイイイイイイイイ」
美里奈の話を遮るように顔面に熱湯をかける。
すると美里奈も床に転げまわり、絶叫した。
「熱湯攻撃、効果抜群じゃねーか」
「……い、今のは演技だし!? でーはーな藤山さんは、こんな熱湯くらいちょろいもんだし!? へっ」
美里奈はそういいながら顔を真っ赤にさせ、鼻の穴を開きゴリラみたいな顔になる。
その顔で五人は爆笑した。
「あははははっ、平安ゴリラ!」
「おかめン! おかめン!」
「でーはーとか何」
「日本語使えや」
「藤山さんじゃなくて、おかめさんだべ」
次々と悪口を言う。
すると美里奈は目つきを鋭くさせ、一気に孝文の方へと近付いて胸倉を掴んだ。
「うわっ!? なんで俺!?」
「美里奈、坊主とかの人でもいいよ? なんなら付き合っても……がふっ」
孝文に接近する美里奈に対し、四人は美里奈を蹴り始めた。
特に香織の背中からは、殺意が見える。
「いったーい、まじさげぽよ〜」
「日本語使え」
「日本語だしー? ……あらっ?」
次に美里奈は壱の方へ近づき、胸倉を掴み始めた。
壱はいきなりの事に驚く。
「な、なんで俺!?」
「あんた、イケメンじゃーん。美里奈と付き合っても……げぉばっ」
壱に接近する美里奈に対し、四人は美里奈を蹴り始めた。
特に依麻の背中からは、殺意が見える。
……って、あれ? デジャヴ?
そう思った瞬間、
んブチッ
「ぎゃああああああああああああ」
「うわぁぁぁぁぁ壱先輩いぃぃぃぃ」
隙をついて、美里奈が壱の眉毛を抜いた。
壱の眉毛は跡形もなく消え去る。
「うわ、まじ、え? え、眉……毛……」
「壱先輩いぃぃぃ」
「い、壱が眉毛なし……に……っぶ、」
壱はショックで気絶してしまった。
龍夜と孝文は唖然として叫ぶ。
依麻は茫然とし、笑いを堪えていた。
「……くそ、壱先輩の敵!」
孝文と龍夜が美里奈に向かってシャワー攻撃をし、何故か持っていた野球ボールを顔面に向かって投げたりした。
美里奈の顔は次第にぼこぼこおかめになり、たらこ唇になった。
「なぁにすんのよー!」
ブチブチブチブチブチベリッ
しかし美里奈は人間とは思えない素早い手つきで、孝文と龍夜の眉毛を抜いた。
「ギャアアアアア」
「ウワアアアアア」
二人は地面に転がりまわる。
残された香織と依麻は、ただその場に立ち尽くしていた。
「……どうしよう、依麻……」
「と、とりあえず……。逃げなきゃ……」
「う、うん……。——こう言ったら不謹慎だけどさ……。
好きな人の眉毛がない姿も、ウケるね」
「ちょ……ま、ぶっ」
香織の呟きに、依麻は盛大に吹き出した。
そして香織は孝文、依麻は壱を見て……。
更に大爆笑した。
しかし美里奈がそれを許さず、
ブチブチブチブチブチブチブチッ!!
なんかgdgdすぎる←
次で番外編終わりです←
最後までgdgdの予感←