コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: *叶恋華* +実話+ 64話更新! ( No.303 )
- 日時: 2011/03/05 21:27
- 名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: fHW109JF)
- 参照: オリバト小説書きてぇぇぇぇぇぇ← 一応書いてるけどまとまらん←
第六十五話『過去≒未来』
それから二日間、私は学校を休んだ。
本当はこのまま不登校になりたかったが、そういう訳にもいかなくて。
はっきり言って学校に行くのは怖かったけど、私はなんとか一歩一歩ゆっくり足を進めた。
「——依麻、昨日なんで休んだの?」
教室に入ると、いつも話しかけてこない香音が話しかけてきた。
優達と喧嘩して、壱に嫌われて、そのショックで家に引きこもってた……なんて言えない。
言いたくなかった。
「……いや、ちょっとね」
私はそう言って、自分の席に向かった。
壱の方を見ないようにして、席につく。
というか多分、クラスの大半が私が優達と喧嘩したのを知ってるだろう。
きっと私が休んでる間に、二人なら色んな人に私の悪口を言ってるはず。
そう、ネチネチした女子っていうのは大体そうだ。
中学一年生の時を、思い出す。
怜緒が好きで。
愛可たちに目つけられて。
私が愛可と怜緒の仲を広めたっていう事にされてて。
皆から避けられて。
部活でも家でも教室でも一人になって、陰口言われて。
呼び出されて、何か言われたり。
先生に呼び出されて個別で話ししたり。
好きな人に嫌われて。
睨まれたり何か言われる事なんて、日常茶飯事だった。
その日々に、私は戻っちゃったのかぁ……。
やっと抜け出せたかと思ったのになぁ……。
やっぱ、どこの中学校も一緒なのかな。
私の、居場所は。
怜緒と愛可、なにしてるかな。
相変わらずラブラブしてるのかな……。
今となっちゃ、私には関係ないけど。
**
一時間目は、音楽だった。
いつも由良たちと一緒に行く移動教室。
しかし今日は、やっぱり一人。
音楽室には、先に由良と優と愛奈が居た。
愛奈もそっちの二人の方か……。
……まぁいいや。
「じゃあ、この前の席順で座ってー」
先生がそう言い、皆席についた。
この前の席順……げっ。
私の隣、 由 良 じゃん。
よりによって、最悪だ。
私はそう思いながら、由良の隣の席に座った。
一瞬だけ由良と目が合ったが、私は逸らす。
いつもは騒がしい、由良のマシンガントーク。
だけど今日は、いつものあの元気いっぱいの声が聞こえてこない。
私たちの間には、沈黙が走っていた。
そう思ってると、
「……」
由良が、一枚の紙切れを私の机の上に置いてきた。
悪口いっぱい書かれてるのかな、この紙きれ一つに。
そう思いながら、二つに折られている紙を開いて、恐る恐る内容を見た。