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Re: *叶恋華* +実話+ 64話更新! ( No.305 )
日時: 2011/03/05 23:01
名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: USKm1lhL)
参照: オリバト小説書きてぇぇぇぇぇぇ← 一応書いてるけどまとまらん←

第六十六話『TimeSlip』


『どうして学校休んだの?^^』


一枚の紙切れには、その一言だけ書かれていた。
ご丁寧に、顔文字も一緒というオプション付きで。
どうしてって……。
あんな事になって、平気で学校行けるほど私の精神はタフじゃない。


好きな人に嫌われて、平気でいられるほど私は強くない。


『色々あった^^』


私も顔文字オプションを付けてみた。
きっと詳しく私の休んだ内容を聞きたいんだろうんれど、そうはいくもんか。
困ったときには、『色々』が活躍します。


『そっか^^ 壱とメールした?』


一枚の紙に、筆談プレイ。
口で話さない……ていうのが、またアレだよね。
喧嘩中って感じだよね。
喧嘩中なんだけどさ。


……あれ、私何言ってるんだろう。


『したよ』
『なんてしたの?』
『謝罪』
『そうなんだ。応援してるから頑張って^^』


ここで、私と由良の筆談は終わった。
ていうか、何を応援してるんだ、由良は。
私はそう思いながら、紙を見つめた。


**


教室に戻ると、由良と優と愛奈はいなかった。
私は自分の席に座り、何もすることがないので机に突っ伏していた。
一人で過ごすのなんて、久しぶりだな……。
私はそう思いながら、時が過ぎるのを待っていた。


「席につけー」


やがてチャイムが鳴り、先生の声と生徒の騒ぐ声が聞こえてきた。
……あ、次の授業の準備してないや。
そう思って顔を上げた瞬間、


「まじうぜー、きめぇ」
「本当よ。言いたいことあるならいえや」
「まじきめぇ」


由良と優が、私の方を見て大きな声でそう言った。
思わず茫然として、固まってしまった。
光中も結構悪口きついね。
こんなでかい声で露骨に言われるとは……。
愛奈の方を見ると、愛奈は何も言わず俯いていた。


「……」


これは、中一の時に戻ったと思うしかない。
そうだ、もう一回戻ったんだ。


私はそう心の中で念じ、また机に顔を伏せた。