コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: *叶恋華* +実話+ 66話更新! ( No.310 )
- 日時: 2011/03/06 20:14
- 名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: QNd6qtAW)
- 参照: 愛されたい 愛してみたい 私はどちらを望んだ?(by.モノクロアクト
第六十八話『お手紙friend』
次の日。
「……うしっ」
私はいつも以上に気合を入れ、学校に向かった。
気を強く持たなきゃ、この状況ではすぐ参ってしまう。
強くならなきゃ。
私は自分の心に強く念じ、一歩一歩確実に足を進めていった。
**
教室に入ると、優は居なかったが由良と愛奈は居た。
由良と愛奈は私の顔を見たが、私はそれを無視するように自分の席につく。
そしてカバンの中を整理していると、
「……はい」
由良が近づいてきて、手紙を差し出してきた。
私はそれを受け取り、由良が去ってくのを確認する。
そして、その場で手紙を開いて内容を見た。
『依麻へ
返事ちょーだい! あとで…^^
☆優さんから☆
友達でいたいなら話しかけてこいっ!!
また同じこと繰り返さないように気をつけなよ!?
また同じこと繰り返したら、私は友達でいたいとゎ思わない。
だから今回で直してほしい;
☆愛奈さんから☆
え? あ? へ? あっ!
ま、頑張れ^皿^
☆由良さんから☆
meも優と同じで、話しかけてこないから
うちらのこと嫌いになったんじゃないか!? って思いました!
☆メッセージ☆
気まずくなんないで、普通に話しかけてほしい!
こう見えてもうちらはイジメとかしないから^^
だから前みたいに普通に……ww
こっちも色々ごめんね;
by.いつめんより』
「……」
普通に話しかけれるならば、もう話してる。
嫌いになったのはどっちよ。
もう友達でいたいと思ってないくせに。
私の悪口、聞こえるように言ってたじゃん。
そんな思いが、ぐるぐると頭の中を駆け回る。
この時、正直私はもう誰とも仲良くなれる気力がなかった。
もう一回私が謝っても、許してくれる?
もしこれで、仲直りしたとしてもまた同じことになるよね?
だって私、そういう奴だし。
また、三人は私を避けるよね?
また喧嘩に、なっちゃうよね?
——また私は大切な人達に、嫌な思いさせちゃうよね?
それなら、一人でいた方がましだ。
はっきり言って寂しいけれど、相手を傷つけなくて済む。
それなら、仲直りしないで自分から身を引こう。
好きな人からも、友達からも——……。
もう……うんざり、だ。
これ以上、私はもう大切な人を傷つけたくないんだよ。
失いたく、ないんだよ。
私は結局、その手紙の返事を返さなかった。
……いや、返せなかった。